◆はじめに
避難所は「命を守る場所」ですが、
快適とは言えず、多くの人がストレスを抱えます。
- プライバシーがない
- 寒い・暑い
- 眠れない
- 物音・光
- トイレ問題
- 人間関係
こうした環境をどう乗り切るかで、
心身の健康が大きく変わります。
元消防職員・防災士として、
避難所生活を“できるだけ快適にする工夫”をまとめました。
■① プライバシー確保は“布1枚”で劇的に変わる
避難所生活の最大のストレスは “人の視線”。
◆やること
- バスタオル・毛布を仕切り代わりに使う
- 段ボールで簡単な壁を作る
- 市販のプライバシーテントが最強
視線が遮られるだけで精神的にかなり楽になる。
■② 足元の冷え対策は“床断熱”が最重要
避難所の体育館は底冷えが強い。
◆対策
- 段ボールを床に敷く
- 銀マット・断熱シートを敷く
- 靴下を重ね履きする
床から体温が奪われるのを防ぐだけで寝つきが変わる。
■③ 寝るときは“アイマスク・耳栓”が最強
避難所は一晩中ざわつく。
◆やること
- 100均のアイマスク・耳栓を常備
- タオルで光を遮る
- 持っていない場合 → 布を目に当てるだけでも違う
睡眠の質が上がると心も体も回復しやすい。
■④ 着替え・貴重品は“まとめて袋管理”
避難所では紛失トラブルも多い。
◆工夫
- 着替えは1袋で管理
- 貴重品は肌身離さない
- 家族で袋の色を分ける
探し物のストレスが激減する。
■⑤ トイレの混雑は“時間帯の工夫”で回避
災害時の避難所で最も混むのがトイレ。
◆対策
- 混雑ピークを避ける(朝・就寝前)
- 仮設トイレの場所を複数把握
- 臭いが気になる場合はマスクとミニタオル
トイレ問題を解決すると避難所ストレスが半分減る。
■⑥ 体を拭く・髪をケアする“代替方法”を持つ
避難所ではお風呂に入れないこともある。
◆代替手段
- ボディーシート
- ドライシャンプー
- タオルで全身を拭く
衛生状態はメンタルにも直結する。
■⑦ 水分補給は“こまめに少量”
避難所は空気が乾燥しやすい。
◆やること
- ペットボトル水を手元に
- 一度に飲まずこまめに
- 高齢者は脱水リスクが非常に高い
喉が乾く前に飲むのが鉄則。
■⑧ 子どもは“安心できるスペース”を作る
避難所は子どもにとって大きなストレス。
◆工夫
- お気に入りのオモチャ・本
- 段ボールで秘密基地スペースを作る
- 大声を出してもいい場所を確認
子どものメンタルケアが家族全体の空気を守る。
■⑨ 高齢者は“転倒リスク”を最優先で減らす
体育館の床は滑りやすい。
◆やること
- スリッパ・室内用シューズ
- 夜間はスマホライトで足元照らす
- 段差・荷物の位置を把握
転倒=大怪我に直結する。
■⑩ 情報は“正しいルート”で取得し続ける
◆信頼できる情報源
- 自治体の防災無線
- 公式アプリ
- NHK防災
- 避難所スタッフからの連絡
デマに惑わされず、正確な情報を常に確認する。
◆まとめ:避難所生活は“工夫次第で快適さが大きく変わる”
- 布1枚でプライバシー確保
- 床断熱で寒さ対策
- アイマスク・耳栓で睡眠確保
- 荷物を袋で整理
- トイレ混雑を避ける
- 衛生対策は代替手段を
- 水分補給をこまめに
- 子どもスペースで安心
- 高齢者の転倒防止
- 情報は正しいルートから
避難所生活は厳しい環境ですが、
小さな工夫を積み重ねることで大幅に快適になります。

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