冬になると急増する「ヒートショック」。
実は、交通事故より多く命を奪う危険な室内事故です。
私は 元消防職員・防災士・地方自治体の防災担当職員として、住宅防災・高齢者支援・避難支援に関わってきました。
ヒートショックは防げる事故であり、今日の対策が命を守ります。
✅ヒートショックとは?
急激な温度差が原因で、血圧が大きく変動する現象。
特に多い場所は
- 浴室
- 脱衣所
- トイレ
- 廊下
暖かい部屋 → 冷えた場所へ移動した瞬間が危険です。
心筋梗塞・脳出血・不整脈を引き起こし、
倒れたままお湯に沈み、溺死するケースもあります。
✅年間死亡者数は「交通事故より多い」
✔ 交通事故で亡くなる方 … 約2,600人/年
✔ ヒートショック関連死 … 約1万人以上/年
高齢者が多いと思われますが、40代・50代でも起きています。
✅危険な家庭の特徴
✅ 浴室・脱衣所が寒い
✅ 熱いお風呂が好き
✅ 湯船につかりながら長くスマホを使う
✅ お酒を飲んでから入浴する
✅ 一番風呂が好き
✅ 追い焚きで熱くしがち
1つでも当てはまる人は危険です。
✅今日できる予防策(お金をかけない方法)
✅① 入浴前に「浴室を温める」
- シャワーを1〜2分だけ出して浴室を温める
- 浴室の扉を閉めておく
- できれば浴室暖房が最も安全
✅② 脱衣所を暖める
- 小型ヒーターを置く
- 事前に部屋を暖房で暖めておく
浴室だけ暖かくても、脱衣所が寒いと血圧が乱れます。
✅③ 41℃以上にしない
- 熱い風呂は血圧が上がり危険
- 39〜41℃が安全ライン
✅④ 長湯しない・スマホを持ち込まない
- 体がのぼせ、血圧が急低下
- 意識を失うリスクあり
✅⑤ お酒を飲んだ日は入浴しない
- 血管が広がり、血圧が急低下
- 風呂場で倒れても助けが遅れやすい
✅お金をかけてできる対策(効果は大きい)
・浴室暖房機の設置
・脱衣所ヒーター
・高断熱浴槽
・手すり・すべり止め
・湯温が自動で調整できる給湯器
冬の事故を減らすため、自治体の補助金が使える地域もあります。
✅おすすめグッズ(1つだけ紹介)
▶ 人感センサー付きセラミックヒーター(脱衣所・トイレ用)
寒さを感じた瞬間にスイッチが入り、暖房し忘れを防ぎます。
✅まとめ
ヒートショックは「家庭で防げる命の危険」です。
✅ 交通事故より死亡数が多い
✅ 寒い浴室と脱衣所が最大の原因
✅ 41℃以下・長湯しない・飲酒後に入らない
小さな習慣が、大切な命を守ります。
✅質問・コメント大歓迎!
あなたの家では、どれができそうですか?
- 浴室を温める
- 脱衣所ヒーターを置く
- 湯温を41℃以下にする
コメントで教えてください。
防災士としてできる限りお答えします!

コメント