冬は暖房・乾燥・静電気が重なり、
一年で最も火災が起こりやすい季節です。
ここでは、家庭で今日からできる
“冬の火災防止ポイント”を分かりやすくまとめます。
■ 1. 石油ストーブ・ファンヒーターの“前後1mルール”
冬の火災原因トップは「暖房器具の近くの可燃物」。
- 洗濯物
- カーテン
- ソファ
- ティッシュ箱
これらが近いだけで、数秒で引火することがあります。
【前後左右1m以内に絶対置かない】
これだけで火災リスクは大幅に減ります。
■ 2. 加湿器で湿度40〜60%をキープ
冬の火災は“乾燥”が最大の敵。
湿度が40%を下回ると、
- 静電気が増える
- 可燃物が発火しやすい
- 一度燃えると火が広がりやすい
湿度管理は火災防止の“隠れた必須対策”。
■ 3. エアコンのフィルター掃除で発火リスクを減らす
ほこりの蓄積は、発熱・異常燃焼の原因。
- 2〜4週間でフィルター掃除
- 室外機周りに物を置かない
エアコンは安全と思われがちですが、
冬は稼働時間が長く事故が増えます。
■ 4. コンセントの“トラッキング火災”に注意
冬は電気毛布・コタツ・ヒーターで
コンセント使用が一気に増える。
- ほこりが湿気で固まり漏電
- 差し込み口が焦げて発火
防止策はとても簡単。
- 月1回、コンセント周りのホコリ掃除
- 使わないコンセントは抜く
- タコ足配線を避ける
■ 5. 電気毛布・こたつは“長時間放置”しない
冬の家電による火災は、
“長時間の加熱”が引き金になる。
- こたつに布団を詰め込みすぎない
- 電気毛布を折り曲げない
- 就寝時は必ず電源OFF
シンプルだが最も重要なルール。
■ 6. 調理中は“立ち去らない”
冬は鍋料理・揚げ物が増え、
火災統計では“天ぷら油火災”が急増。
- コンロから離れない
- フタを近くに置く(消火用)
- IHでも油は発火することを忘れない
わずか数分で炎が天井まで届くため、
調理中はスマホ操作も控えるのがベスト。
■ 7. 寝る前の“ヒーター消し忘れチェック”
冬の火災は深夜に多い。
寝る前の3ポイントチェック:
- 暖房器具OFF
- コンロの元栓確認
- コンセント周りの熱チェック
家族で声掛けし合うだけで事故は激減する。
■ 8. 火災警報器の電池交換(設置から10年で必ず交換)
冬に限らず命を守る最強の装置がこれ。
- 10年で必ず交換
- 電池切れのピーピー音を放置しない
- 自治体の補助がある場合も
火災時の生存率が数倍変わる“命の装置”。
■ 9. 寝室・階段・台所には必ず警報器を設置
煙は“下→上”と流れるため、
寝室・階段は特に重要。
キッチンは“熱式”、
寝室は“煙式”がおすすめ。
■ 10. 初期消火の基本は「無理をしない」
- 天ぷら火災に水は絶対NG
- 消せないと思ったら即119
- ドアを閉めて退避すると延焼を遅らせられる
冬の火災は燃焼速度が速いため、
初期消火にこだわらず“すぐ逃げる判断”も大切。
■ まとめ
冬は暖房・乾燥・生活習慣が重なり、
家庭火災が最も多くなる季節。
- 暖房の1mルール
- 乾燥対策
- コンセント掃除
- 調理時の無人化防止
- 警報器の点検
この5つだけでも、
冬の火災リスクは大幅に減らすことができます。

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