119番通報を受け、
消防・救急・救助のすべてを動かすのが「指令センター」。
現場に出ない仕事に見えますが、
実は消防の中でも精神負荷が最も高い部門のひとつです。
ここでは、指令センターのきつさ・必要能力・やりがいをまとめます。
■ 指令センターが「きつい」と言われる理由
■ ① 通報内容が“過酷”
119番は常に緊急。
● 心肺停止
● 火災
● 交通事故
● 子どもの事故
● パニック状態の家族
● 泣き叫ぶ声
● 判断の難しい通報
精神的に揺さぶられる内容が多い。
■ ② 正確な情報を数十秒で聞き出す必要がある
通報者は混乱していることが多い。
そこで
● 住所
● 状況
● けが人の数
● 火の勢い
● 危険物の有無
これらを“落ち着いて”“短時間で”聞き出すのが難しい。
■ ③ 間違った指令は重大事故に繋がる
住所の聞き間違い
隊の誤配備
優先順位の判断ミス
一つのミスが救命に直結するため、
プレッシャーが大きい。
■ ④ ずっと座りっぱなし+高い集中力
長時間座りながら、常に音声を聴き、判断する。
集中力の維持が大きな負担となる。
■ 指令センターのやりがい
■ ① 通報者の不安を“声”で支えられる
「落ち着いてください」「今すぐ向かいます」
この短い言葉で、住民は救われる。
声の力で救助に繋げられる瞬間が多い。
■ ② 現場を全体的にコントロールできる
火災・救急・救助すべてを俯瞰し、
最適な部隊を選んで指令する。
まさに“現場全体を動かす司令塔”。
■ ③ 判断力とコミュ力が飛躍的に伸びる
通報対応は訓練の積み重ね。
● 優先順位の判断
● 冷静さ
● 説明力
● 危険予知
どの能力も、消防全体で役立つ力になる。
■ 指令センターに向いている人
● 落ち着いた声で話せる
● 人の話を丁寧に聴ける
● 情報整理が早い
● プレッシャーに強い
● コミュニケーションに気を遣える
● 俯瞰で物事を見られる
心理的な安定性が重要。
■ まとめ
指令センターはきつい。
● 通報の緊迫感
● 情報収集の難しさ
● 判断のプレッシャー
● 長時間の集中
しかし…
● 声で人を救える
● 現場全体を動かす司令塔
● 判断力・聴く力が鍛えられる
“消防の頭脳”として欠かせない重要部門です。

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