元消防職員が“最初の3分”を徹底解説
大地震の被害は 「揺れが収まった直後の行動」 で大きく変わります。
元消防職員・防災士として、これだけは必ず守ってほしい初動対応を5つに厳選しました。
■ 1. 【姿勢を低くする】揺れが収まっても油断しない
大地震の後は 余震が必ず来る前提 で行動します。
- すぐに歩き出さない
- 不安定な棚やガラスから距離を取る
- 頭を守れる姿勢(低く・足を広げる)
「揺れが止まった=安全」ではありません。
■ 2. 【火元を確認】消せるなら消す、無理なら逃げる
火災の多くは 揺れが止まった後に発生 します。
- ガスコンロ・ストーブ
- 電気ヒーター
- ロウソクなど火気
⚠️ 炎が大きい・煙が充満している → 消火せず避難が正解。
火災は数十秒で広がるため、迷わず命を優先します。
■ 3. 【出口の確保】ドア・窓を開ける
建物がゆがむと ドアが開かなくなるのは実際の現場で多発。
- 揺れが収まったらまずドアを開ける
- マンションは特に注意
- エレベーターは使用禁止(閉じ込め事案が毎回発生)
出口を確保することは「次の行動の選択肢」を増やします。
■ 4. 【足元の確認】ガラス片・落下物で負傷しない
避難時のケガで最も多いのは 落ちたガラスの踏み抜き。
- スリッパ・靴を履く
- スマホのライトで足元確認
- 台所周りは特に注意
ケガをすると避難が困難になり、命のリスクが一気に上がります。
■ 5. 【家族の安全確認】名前を呼ぶだけでOK
トラブルは「声をかけるだけ」で多くが防げます。
- 走って探さない
- 通信混雑を避けるため電話は控える
- 小さな子ども・高齢者を安全地帯へ誘導
まずは落ち着いた声かけを。
■ 【まとめ】
地震後の初動対応は “最初の3分”が勝負 です。
- 揺れが止まっても姿勢を低く
- 火元確認・危険なら避難
- 出口を確保
- 足元を必ずチェック
- 家族を声かけで確認
シンプルですが、確実に命を守る行動です。

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