【防災士が解説】断水発生 “直後”の初動対応5つ

水が止まった瞬間に“最優先でやるべき行動”とは?

断水は「トイレが使えない」「手が洗えない」「調理ができない」
など生活の基盤を一気に奪う災害です。
元消防職員・防災士として、現場対応と派遣経験から
“断水後すぐにやるべき初動行動” を5つにまとめました。


■ 1. 【本当に断水かを確認】“一部だけ”止まるケースも多い

まずは落ち着いて原因を絞ります。

  • 家中すべての蛇口を確認
  • 近所も止まっているか聞く
  • マンションはポンプ故障の可能性も
  • 工事断水のお知らせが来ていないか確認

原因を誤ると対応が遅れます。


■ 2. 【トイレの水を確保】最初の3分でできる最重要作業

断水で最も困るのは トイレの水

  • タンクに残っている水 → 最初の1〜2回は使用可能
  • すぐに風呂の残り湯を汲む
  • バケツに水を移して「バケツ流し」で代用可

断水直後はまだ水が残っているので、ここが最大のチャンス。


■ 3. 【飲み水を別で確保】生活用水と分ける

断水時は 飲み水の確保が遅れるほどリスク増

  • ペットボトルの水を集める
  • ウォーターサーバーの水を満タンに
  • 調理用と飲用は分ける

最低でも 一人あたり1〜2リットル/日 は確保。


■ 4. 【お風呂に水を張る】復旧までの“命綱”

断水は予告なく長期化することがあります。

  • トイレの水
  • 洗い物
  • 手洗い
  • 消火用の水(初期消火)

風呂一杯で 約200リットル の生活用水が確保できます。
停電とセットの断水の場合、エレベーター停止にも注意。


■ 5. 【公式情報で“断水理由と復旧見込み”を確認】

断水の原因で、行動計画は大きく変わります。

  • 福岡県防災アプリ「まもるくん」
  • 市町村の防災メール
  • 水道局の公式ページ
  • SNSはデマが多いので注意

復旧見込みが分かれば、生活の優先順位が立てやすくなります。


■ 【まとめ】

断水は、初動の遅れがその後の生活ストレスを大きく左右します。

  1. 断水原因の確認
  2. トイレ用の水確保
  3. 飲み水確保
  4. 風呂に水を張る
  5. 公式情報で復旧見込みを把握

この5つを押さえておくだけで、断水の生活負担は大幅に軽減できます。


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