【防災士が解説】自宅で「異臭」を感じた時の“初動対応5つ”

ガス・電気・漏水・腐敗臭…異臭は“危険のサイン”

異臭は、火災・ガス漏れ・漏電・水漏れ・害獣侵入など
命に関わる異常の“最初のサイン” であることが多いです。
元消防職員・防災士として、火災・ガス事故・災害現場の経験から、
“異臭に気づいた瞬間に必ずやるべき初動行動” をまとめました。


■ 1. 【換気しない・火を使わない】最初にやるのは“安全確保”

異臭に気づいた瞬間に換気する人が多いですが、
ガス漏れの場合は逆に爆発リスク があります。

  • 換気扇を回さない
  • ライター・コンロを使わない
  • スマホの着火アプリ・スイッチも危険
  • 電気のON/OFFもしない(火花が出る)

まずは “何の匂いかまだ分からない” 前提で行動。


■ 2. 【ガス臭かどうか確認】甘い・鼻にツンと来る臭いは危険

ガス(都市ガス・LPガス)は、わざと“分かる匂い”が付けられています。

ガス臭の特徴:

  • 甘い匂い
  • ツンと鼻に刺さる
  • 卵が腐ったような匂い

1つでも当てはまるなら 即避難 → ガス会社へ通報


■ 3. 【家電・配電盤の異常を疑う】焦げ臭さは“火災寸前”

火災現場で最も多い異臭は 焦げたような臭い

  • コンセント周り
  • 電子レンジ・IH・洗濯機
  • 分電盤(ブレーカー)
  • 延長コード

焦げ臭さは 漏電・過熱 → 火災の直前サイン


■ 4. 【水回りの匂いなら“逆流・漏水”を疑う】

異臭の中には、ガスや火ではなく水系トラブルも多い。

  • 排水溝の下水臭
  • お風呂の逆流臭
  • 洗濯機排水の詰まり
  • 外の排水マスの異常

下水逆流は 水害の前兆 の場合もあります。


■ 5. 【原因不明なら“その場から離れる”】最も安全な選択

異臭は、原因特定より先に 命の安全 が最優先。

  • 玄関から外へ出る
  • 家族を外へ誘導
  • ガス会社・消防に相談
  • 近隣も同じ匂いなら“広域トラブル”の可能性

“わからないから様子見” が一番危険です。


■ 【まとめ】

異臭は、火災・ガス漏れ・漏電・逆流など
危険の“最初のサイン”と考えることが大切。

  1. 換気・火気厳禁
  2. ガス臭(甘い・ツン)か確認
  3. 焦げ臭は電気系火災の前兆
  4. 水回りの逆流・詰まりも疑う
  5. 原因不明なら即退避

この初動を守ることで、爆発・火災・中毒などの重大事故を確実に防げます。


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