【防災士が解説】自宅で「物音・振動」を感じた時の“初動対応5つ”

ドン!ゴトッ!ミシッ…音や揺れは“異常のサイン”

自宅で突然、
「上の階から物音」「壁がミシッ」「床がドン」
といった異常な音や振動を感じたら、
火災・地震・侵入者・構造トラブルなど、複数の危険が考えられます。

元消防職員・防災士として、災害・事故・現場対応の経験から
“原因不明の物音に気づいた瞬間にやるべき初動行動” をまとめました。


■ 1. 【まず“その場で止まる”】動くほど危険が増える

異音は、
・天井落下
・家具倒れ
・床抜け
・構造物のひび
・侵入者
などの可能性があります。

  • まず立ち止まる
  • 耳を澄ます
  • 家族の位置を声掛けで確認

動いて様子を見に行くのは危険。


■ 2. 【火災の可能性を最優先で除外】「パンッ」「バチッ」は要注意

火災前には必ず異音が発生します。

  • バチッ(ショート音)
  • パンッ(電気火花)
  • ジリジリ(過熱)

これらは 電気火災の前兆
焦げ臭さが少しでもあれば、
ブレーカーを切って即退避。


■ 3. 【地震計アプリ・速報を確認】小さな揺れが“前震”のことも

小さな「ドン」「ミシッ」だけの揺れは、
前震 → 数分後に本震 の場合があります。

  • スマホの地震速報
  • 気象庁の地震情報
  • 家の揺れ方を再確認

揺れが小さくても 家具転倒の前触れ であることも。


■ 4. 【上階・外からの音を“直接見に行かない”】侵入者・落下物の危険

よくある危険行動がこれ——
「気になって見に行く」。

  • 侵入者の可能性
  • ベランダ物置の落下
  • 外壁材の剥落
  • 動物(猫・鳥・タヌキ)侵入

まず“安全側から”確認することが重要。

✔ カーテンの隙間から外を確認
✔ ドアチェーンをかけたまま外を覗く
✔ 家族に声かけして位置を把握
✔ 電気をつけて足元確保


■ 5. 【原因不明なら“外へ出る準備”】最も安全なのは退避行動

音や振動が続く・繰り返す場合は、
建物トラブルの可能性が高い

  • スマホ
  • 財布
  • 靴(必ず着用)
  • 家族を一箇所に集める

そのうえで、
外に安全スペースがあるなら一度退避するのが最も安全。


■ 【まとめ】

“正体不明の音”は、重大事故の前兆になり得ます。

  1. まず動かず状況確認
  2. 電気火災の前兆音を疑う
  3. 地震速報で「前震」か確認
  4. 音源を直接見に行かない
  5. 原因不明なら安全のため退避準備

この初動を守るだけで、
火災・地震・侵入・建物トラブルのリスクを大幅に抑えられます。


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