【防災士が解説】熊と遭遇したときの“絶対に避けるべきNG行動”パニックでやりがちな行動が命を危険にさらす

熊被害が増えている今、
「もし遭遇したらどうするか?」
を知っておくことは防災上とても重要です。

しかし多くの人が誤って覚えている対処法や、
パニックになってやりがちな行動があります。

ここでは、熊と遭遇した際の 絶対にしてはいけない行動(NG行動) をまとめます。


■ 1. 絶対にやってはいけないNG行動5つ

● ① 走って逃げる

熊は時速40〜50kmで走ることができます。
どんなアスリートでも逃げ切れません。

背中を見せると“追跡スイッチ”が入るため最も危険。


● ② 大声で叫んで威嚇する

動物は大きな音に反応します。
興奮させると攻撃行動につながります。


● ③ 石・棒を投げて攻撃する

防御ではなく“攻撃”と判断されて逆上する危険大。
物を投げるのは最悪の選択肢。


● ④ 子グマに近づく(写真を撮る)

最も危険な行動。
近くに母熊が必ずいます。

母熊は 「子を守るためなら命がけで攻撃」 します。


● ⑤ 背を向けてしゃがむ

熊にとって“弱者のポーズ”。
襲われるリスクが急増。


■ 2. 正しい行動(命を守る行動)

● ① 慌てず“後ずさり”して距離をとる

視線を外さず、ゆっくりと後退するのが基本。


● ② 背中を向けない

熊に隙を見せないための重要ポイント。


● ③ 熊スプレーを使用(距離と風向きに注意)

最後の手段として有効。
※必ず取り扱い説明を理解してから携行する。


● ④ 音を出して存在を知らせる(遠距離のみ)

遭遇前の山道では

  • 熊鈴
  • ラジオ
  • 会話
    が有効。

ただし 至近距離で音を出すのは逆効果


■ 3. 遭遇しやすい“危険シーン”

  • 早朝・夕方の散歩
  • 山道のカーブ・藪の付近
  • 果樹園・農地の周辺
  • 河川敷を散歩中
  • キャンプ場・BBQ後の深夜

どれも“人間が近づくパターン”が多い。


■ 4. 子ども・高齢者は特に注意が必要

● 子ども

小柄・動きが速い・声が高い → 熊が反応しやすい。

● 高齢者

注意力が落ちるため、近距離まで気づきにくい。

どちらも“大人が先に気づく”ことが防災の鍵。


■ 5. まとめ

熊と遭遇した時に命を危険にさらすNG行動は、

  • 走る
  • 叫ぶ
  • 物を投げる
  • 子グマに近づく
  • 背を向ける

この5つです。

正しい対処は、
「落ち着いて距離をとる」だけ。

熊被害が過去最大の今だからこそ、
正しい行動を知っているだけであなたの命は守れます。

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