【防災士が解説】救助隊で救急救命士は必要か?── 現場を知る立場から、役割とメリットを解説

消防の救助隊(レスキュー)は、
「火災・交通事故・水難・山岳・特殊災害」など
あらゆる救助活動を担う精鋭部隊。

ここでよく話題になるのが
“救助隊に救急救命士は必要か?” という疑問。

現場の実情を踏まえて解説します。


■ 結論:必要性は高い

救助隊に救急救命士がいると 現場力が段違いに上がる

理由は3つあります。


■ ① 外傷に強い

救助隊が対応するのは重度外傷が多い。
● 転落
● 交通事故
● 挟まれ
● 高所落下
● 建物倒壊

救急救命士は“外傷評価のプロ”。
現場での判断が早く、適切な処置につながる。


■ ② 医療知識があると活動が安全になる

救助隊は“救出”が任務だが、
救出のプロセスには“医学的知識”が不可欠。

● 動かしていいか?
● 座位?仰臥位?
● どの角度で固定?
● 脊椎損傷の疑いは?
● ショックの兆候は?

こうした判断ができると、救出の確実性が大幅UPする。


■ ③ 救出から医療にシームレスに繋げられる

救助 → 迅速な救命処置 → 搬送
この流れがスムーズにできる。

救助隊が貴重な初期評価を行い、
救急隊と連携して命をつなぐことができるため、
現場全体の生存率が上がる。


■ 「救助隊は体力だけあればいい」は昔の話

今の救助活動は高度化しており、
単に力が強いだけでは務まらない。

● 医療
● ロープ・技術
● 化学・機械の知識
● コミュニケーション力
● チームワーク

これらが総合的に求められるため、
救命士資格は“有益”を超えて“必須級”のスキル。


■ まとめ

救助隊に救急救命士は必要か?
必要性はかなり高い。

● 外傷に強い
● 医学知識で安全性が増す
● 救出〜救命処置までシームレス

救助隊を目指すなら、救急救命士資格は大きな武器になります。

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