豪雨・台風・土砂災害前後の行動で
もっとも危険なのが 足元の水・泥・破片。
そのリスクを大幅に減らす防災装備が
長靴(レインブーツ) です。
普段は雨の日しか使わない人が多いですが、
防災士の視点では
“水害対策で最重要の個人装備” といえるほど重要です。
■ なぜ長靴が防災で必須なのか?
● 冠水した道路には見えない危険が大量にある
ガラス片・金属片・蓋のずれた側溝・段差・マンホール穴など。
● スニーカーは一瞬で水没し、足冷えで体力が奪われる
● 停電+浸水の夜間は視界が最悪
足元の保護が命に関わる。
● 避難所の屋外移動で泥濘(ぬかるみ)が多い
● 床上浸水の片付けで最も必要な装備の一つ
長靴を履くだけで「足を守る」「冷えを防ぐ」「動きやすくなる」がすべて叶います。
■ 長靴 × 防災
家庭にある物と組み合わせて“最強装備”にする15の方法
① 厚手靴下 × 長靴
→ 冷たい水から足先を守り、長時間作業が可能。
② インソール × 長靴
→ 疲労軽減。避難の長距離歩行に最適。
③ ゴミ袋 × 長靴
→ 内側に袋を履いておくと、濡れても脱ぎやすい。
④ 軍手 × 長靴
→ 片付けや泥掃除の作業と相性抜群。
⑤ カッパ(レインコート) × 長靴
→ 水害時の最強コンビ。
⑥ レインパンツ × 長靴
→ 水の侵入を完全に防ぐ。
⑦ タオル × 長靴
→ 作業中の泥・水をサッと拭ける。
⑧ ヘッドライト × 長靴
→ 夜間の冠水道路を安全に歩ける。
⑨ ネックライト × 長靴
→ 両手が空いて視界も足元も安全。
⑩ 携帯ラジオ × 長靴
→ 避難判断に必要な情報を取得しながら行動できる。
⑪ 反射材 × 長靴
→ 夜間の車・バイクからの視認性が向上。
⑫ 消毒液 × 長靴
→ 汚水・泥汚れの衛生管理に重要。
⑬ スリッパ × 長靴の下敷きに
→ 応急の断熱材として活用。
⑭ ダンボール × 長靴
→ 玄関で脱ぎ履きしやすく、水滴処理に使える。
⑮ ビニールテープ × 長靴
→ レインパンツとの隙間を塞ぎ、浸水を防ぐ。
■ 水害対策に最適な長靴の選び方(防災士基準)
● 滑りにくいソール(濡れた坂・タイルは滑る)
● 足首までフィットするタイプ(脱げにくい)
● 軽量タイプ(避難で長距離歩くため)
● ミドル〜ロング丈(冠水が膝下まで来る想定)
● つま先補強があるモデル(瓦礫から足を守る)
● 速乾しやすい素材
“安い長靴+良いインソール”がコスパ最強です。
■ 長靴が活躍する災害シーン
● 冠水した道路の移動
● 床上・床下浸水の片付け
● 台風接近時の屋外確認(排水口・雨樋チェック)
● 避難所への徒歩避難
● 発電機の設置など屋外作業
● 側溝の詰まり確認
特に夜間の豪雨では、
“長靴が命を守る”瞬間が本当に多いです。
■ 避難所での長靴の使い道
● 雨天の出入りがラク
● 泥や汚水の片付けにも使える
● 乾かしやすい素材を選ぶと負担減
● 玄関で靴が散乱する中、見分けやすく便利
日常でも使えるので
“非常用リュックの横に常備”がベストです。
■ まとめ
長靴 × 防災 は、
“足元の安全が命を守る”という災害の本質に直結しています。
- 冠水道路の見えない危険から足を守る
- 冷えによる体力低下を防ぐ
- 避難行動・片付け・点検のすべてで役立つ
- レインコートや反射材と組み合わせると最強
- 1,000円〜3,000円程度で命を守れる高コスパ装備
災害時、濡れた足元は命取りになります。
長靴は「一家に一足」ではなく、
家族全員分を揃えておくべき防災アイテムです。

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