【防災士が解説】「消防士になるには?」── 採用試験・訓練・求められる能力を徹底解説【元消防職員】

消防士は、
火災・救急・災害現場で市民の命を守る“最前線の仕事”。
強い使命感と努力が必要ですが、
やりがいは他の職業とは比べものになりません。

ここでは、
「消防士になりたい人が最短で知るべきポイント」
元消防職員・防災士の視点からわかりやすく解説します。


■ 消防士になるには?【ステップ一覧】

  1. 自治体の採用試験に合格する(唯一の入口)
  2. 消防学校で半年〜1年間の初任教育を受ける
  3. 消防署に配属され、消防・救助・救急などで勤務

学歴・職歴を問わず、
“試験に受かれば誰でも消防士になれる” のが大きな特徴です。


■ 消防士の採用試験内容(全国ほぼ共通)

【1】一次試験(筆記試験)

● 数的処理(数学・判断推理)
● 文章理解
● 一般知識(社会・時事)
● 性格検査

→ 高校〜大学受験レベルで対策可能。


【2】二次試験(体力試験)

● シャトルラン
● 上体起こし
● 握力
● 反復横跳び
● 1500m走
● 引き上げ訓練
● 垂直跳び

→ 合格基準は自治体により異なるが、
“平均以上の体力”があればクリアできる内容。


【3】三次試験(面接・適性)

● 志望動機
● チームで働けるか
● コミュニケーション能力
● 危険に向き合える覚悟
● 社会常識

→ 一番合否に関わるのが「人柄と協調性」。


■ 消防士になるために必要な能力5つ

① 体力(最低限の基礎筋力)

重いホース・防火衣・空気呼吸器を装備します。
筋トレ+心肺機能強化が必須。


② メンタルの強さ

緊迫した場面、命に関わる現場もあります。
冷静さ・判断力が求められる。


③ 協調性

消防職は「チームで助ける」仕事。
仲間と連携しながら動けることが重要。


④ 学ぶ姿勢

訓練・救急法・消防法令・機関操作など、
学ぶことは山ほどあります。


⑤ コミュニケーション能力

住民対応・現場連携・隊員同士のやり取りなど、
“話す力・聞く力”が必須。


■ 消防学校では何をするの?

● 消防基礎
● 救助訓練(ロープ・はしご・破壊など)
● 規律訓練
● 体力訓練
● 救急法(応急手当・救命処置)
● 火災の構造と消火技術
● 遺体対応やストレスケアの学習(自治体による)

“とても厳しいが、一生の仲間ができる場所”。


■ 消防署に配属されたら?

● 24時間勤務(仮眠あり)
● 火災出動
● 救急出動(全国の出動の約6割以上)
● 救助活動
● 火災予防査察
● 点検・機関操作・訓練
● 住民対応
● 清掃・後処理

“毎日が学びと緊張感の連続”。
でも、それ以上にやりがいが大きい仕事です。


■ 消防士に向いている人の特徴

● 困っている人を助けたい
● チームで動くのが好き
● 身体を動かすのが好き
● 責任感がある
● コツコツ努力できる

特別な才能よりも、
“誠実さ・謙虚さ・継続力” が合否を左右します。


■ 消防士を目指す人が今からできること5つ

  1. ランニング+筋トレ(週2〜3回)
  2. 救命講習(普通救命)を受講する
  3. 時事ニュースに触れ、筆記対策をする
  4. 自治体の採用パンフレットを読む
  5. 面接練習(志望動機の明確化)

早めに始めた人ほど圧倒的に有利。


■ まとめ

消防士になるには、
“試験に合格し、消防学校で訓練を受ける” が唯一のルート。

  1. 筆記対策+体力+面接が勝負
  2. 人柄・協調性が最も重視される
  3. 消防学校で基礎を徹底的に学ぶ
  4. 現場は厳しいがやりがいは桁違い
  5. 誰でも目指すことができ、人生が変わる仕事

消防士は、
“市民の命を守る誇りある専門職”
努力した分、必ず道は開けます。

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