消防士を目指す人にとって、
「消防の年収ってどのくらい?」
「給料は低い?高い?」
という疑問は非常に大きいポイント。
ここでは、
元消防職員・防災士として“現場ベースのリアル”をまとめます。
※ 実際の金額は自治体で差がありますが、
全国平均に近い“現実的な数字”で紹介します。
■ 消防士の年収:目安は 350万〜800万円
消防士の給与は
● 年齢
● 勤続年数
● 階級(消防士 → 消防司令補 → 消防司令…)
● 都市規模
で大きく変わる。
ざっくりの年齢別イメージは以下のとおり。
■ 年齢別の給料のリアル
● 20代前半(消防学校〜新人)
【月収】17〜22万円
【年収】300〜380万円
【ボーナス】年間40〜60万円
まだ初任給レベル。
手取りは15〜18万円程度。
● 20代後半
【月収】22〜26万円
【年収】380〜450万円
【ボーナス】70〜90万円
夜勤手当や救急出動により年収が上がり始める。
● 30代前半
【月収】26〜30万円
【年収】450〜520万円
【ボーナス】90〜110万円
消防士として実力がつき、
現場の中心になる時期。
● 30代後半〜40代(小隊長クラス)
【月収】30〜35万円
【年収】550〜650万円
【ボーナス】110〜130万円
管理的な役割が増え、
給与が安定して上がる。
● 50代(管理職・課長級)
【月収】40〜50万円
【年収】700〜800万円
自治体・階級によっては
もっと高いこともある。
■ 消防士の“手当”で年収は大きく変わる
消防は手当が多い職種。
基本給より“手当の割合”が大きい。
① 時間外勤務手当
災害対応・救急増加で変動。
月1〜5万円ほど。
② 夜間勤務手当(宿直)
24時間勤務なので必ず発生。
月1〜2万円。
③ 救急出動手当
救急隊は出動が多いため加算される。
数千円〜1万円程度。
④ 特殊勤務手当
● 水難救助
● 山岳救助
● 危険物対応
などで発生。
⑤ 扶養手当・住居手当
自治体による。
■ ボーナス(賞与)はどのくらい?
全国的な平均は
年間4.3〜4.5ヶ月分。
例:基本給25万円の場合
→ 年間約110万円前後。
自治体の財政状況によって変動あり。
■ 消防士の年収は“安定して右肩上がり”
消防士の強みは、
年齢と経験によって確実に給与が上がること。
民間企業のような
「業績悪化で給料が下がる」というリスクが少ない。
さらに、
● 国家公務員並みの福利厚生
● 老後の年金が手厚い
これらが組み合わさり“総合的に安定した職業”。
■ まとめ
消防士の年収は、以下のイメージ。
● 20代:300〜450万円
● 30代:450〜550万円
● 40代:550〜650万円
● 50代:700〜800万円
手当が豊富で、年功序列型で着実に上昇。
消防士は“給料だけで選ぶ仕事”ではありませんが、
安定性・将来の見通しという点では
非常に魅力のある職業です。
消防を目指す人の参考になれば幸いです。

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