11月は、冬の災害に備えるための“最後の準備月”です。
12月に入ると寒波・大雪・凍結・停電が一気に増えるため、
この1ヶ月でどれだけ整えたかが、冬の安全性を大きく左右します。
防災士・消防経験者として、11月に必ずやってほしい家庭の備えをまとめました。
■ 1. 冬の停電対策を“先に”整える
冬の停電は命に直結します。
暖房が止まり、室温が一気に落ちるからです。
【冬の停電対策リスト】
- カセットガスストーブ
- 電気不要の毛布(ウール・フリース)
- カイロ(貼るタイプ・靴用)
- 500mlのペットボトルを湯たんぽ代わりに使う準備
- 防寒テント(部屋の中で使う簡易タイプ)
- LEDランタン
冬災害では「明かり」より「暖かさ」が優先されます。
■ 2. 車の冬装備チェック
大雪の立ち往生は、毎年全国で発生します。
11月中に車の安全装備を整えるのが必須。
【車の冬装備】
- スタッドレスタイヤ
- チェーン
- 雪用スコップ
- 毛布・カイロ
- 非常食・水
- スマホ充電ケーブル
- 燃料は“常に半分以上”を維持
高速道路では特に「半分ルール」が命を守ります。
■ 3. 給水タンク・断水対策を見直す
冬の断水が増える理由は、
“凍結による破裂”と“雪害による水不足”。
【11月にやること】
- 10〜20Lの給水タンクの準備
- トイレ用の生活用水を確保
- 浴槽の残り湯を活用する習慣
- 家庭の水道管の凍結防止(保温材・蛇口開放)
特に寒冷地は“トイレ対策”が最も重要です。
■ 4. ストーブ・暖房器具の点検をする
冬災害では「火災」と「停電」が同時に起きることがあるため、
暖房器具の安全な使い方を事前確認。
【チェックリスト】
- 石油ストーブの芯と着火確認
- 灯油の保管場所チェック
- 電気ストーブのコード破損チェック
- 火災報知器の電池確認
冬は火災が多い季節です。
今のうちに“火災予防の冬支度”をしておくべき。
■ 5. 冬の備蓄食を整える
冬は温かいものが、心も体も守ります。
【冬に最適な備蓄食】
- カップスープ
- 味噌汁
- シチューの素
- レトルトおかゆ
- カップ麺
- カロリーメイト系の非常食
- ホット飲料粉(ココア・紅茶)
特に子ども・高齢者ほど、
温かい食べ物の効果は大きいです。
■ 6. まとめ|11月の準備が冬の防災力を決める
冬の災害は、
・寒波
・大雪
・強風
・凍結
・停電
・断水
と“複数が同時に起きる”ことが特徴。
そのため、11月はただの秋ではなく、
冬災害への“最終準備期間” です。
11月の1ヶ月をどう使うかで、
あなたと家族の冬の安全は大きく変わります。
「あとでやる」ではなく、
“今のうちにやっておく”が冬の防災の鉄則です。

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