【防災士が解説】冬の避難所対策5選寒さが命を奪う季節、必ずやってほしい備え

冬の避難所は「寒さ・乾燥・睡眠不足・感染対策」が重なり、
体調を崩しやすい過酷な環境になります。
ここでは、“絶対にやっておくべき冬の対策5選”をまとめます。


■ ① 底冷え対策が最優先(敷く断熱を強化)

冬の避難所で一番危険なのは“床から奪われる体温”。
毛布をかけても下から冷えれば意味がありません。

対策アイテム

  • 銀マット
  • 段ボール
  • アルミシート
  • 毛布を敷く(掛けるより敷くほうが効果大)

体温低下は免疫も落とすので、まずは「床の断熱」が最重要。


■ ② 乾燥から喉を守る(湿度管理)

冬の避難所は湿度30%以下になることも。
乾燥は感染症リスクを一気に上げます。

できる工夫

  • 濡れタオルを干す
  • ペットボトル加湿(穴を開けて紐に吊るす)
  • マスクで喉を保湿

喉の“バリア機能”を維持することが体調管理の要です。


■ ③ こまめな水分補給(冬でも脱水する)

冬は喉の乾きに気づきにくいだけで、脱水は普通に起きます。
避難所は暖房・乾燥で、さらに水分が奪われます。

ポイント

  • 1日コップ6〜8杯
  • 経口補水液やスポドリが効果的
  • のど飴やガムも乾燥対策に◎

脱水は頭痛やめまい、免疫低下の原因になります。


■ ④ 睡眠の質を上げる工夫(寒さ・騒音対策)

避難所での体調悪化の多くは「寝不足」が原因。

工夫できること

  • アイマスク・耳栓を持参
  • 首・肩・足先を温める
  • カイロは“布の上から”貼る
  • 枕を少し高めにして血流を安定

睡眠が確保されれば、ストレス耐性も大幅に上がります。


■ ⑤ 感染症対策の徹底(冬は拡大しやすい)

冬の避難所は、インフル・ノロ・風邪が最も広がりやすい時期。

予防ポイント

  • 手洗い・消毒を徹底
  • マスクで喉の乾燥を防ぐ
  • 体調不良者の周囲を避ける
  • トイレ後は必ず手指消毒
  • ゴミは密閉して処理する

避難所は“集団生活”。一人の対策が全体を守ります。


■ まとめ

冬の避難所で最も重要なのは、
「底冷え対策 → 乾燥対策 → 睡眠 → 水分 → 感染予防」 の順番。

どれも特別な道具は不要で、今日から準備できます。
冬の災害は寒さが大敵。
“温める・守る・湿らせる”を意識すれば、体調を崩さず乗り切れます。

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