【防災士が解説】真冬の“めまい・立ちくらみ”が急増する理由災害時に悪化させないためのシンプル対策

冬になると「めまい」「立ちくらみ」が急増します。
しかもこの症状は、停電・断水・避難所のような
“災害ストレス環境”で一気に悪化しやすいのが特徴です。

ここでは、冬にめまいが起きやすい理由と、
災害時でも悪化させないためのセルフケアをまとめます。


■ ① 冬に“めまい”が増える理由

✔ 血圧が乱れやすい

寒暖差で血圧が急上昇・急低下 ⇒ めまい発生。

✔ 首・肩の冷え

血行不良で耳の平衡感覚をつかさどる部分に影響。

✔ 脱水(冬でも起きる)

冬は喉の渇きに気づきにくく、隠れ脱水からめまいに。

✔ 睡眠不足

冬は体が“省エネモード”になるため、疲労が溜まりやすい。


■ ② 災害時に悪化する理由

✔ 避難所の寒さ

底冷えが強く、血圧が不安定になる。

✔ 長時間の緊張

自律神経が乱れ、ふらつきやすくなる。

✔ 水問題(断水・水不足)

脱水で血液がドロッとし、立ちくらみが悪化。

✔ 寝床が硬い・浅い睡眠

疲労が取れず、めまいが増える。


■ ③ めまいを防ぐための5つのセルフケア

① 朝は“ゆっくり起きる”

急に立ち上がると血圧が急降下して危険。

② 首・肩を温める

ホッカイロ・マフラーで血流を改善。

③ こまめな水分補給

冬でも脱水は起きる。
「1日コップ6〜8杯」が目安。

④ 深呼吸で自律神経を整える

鼻から吸って、ゆっくり吐く。
緊張が続くほどめまいが強くなる。

⑤ 塩分を適度に摂る

災害時は水分+塩分のセットが重要。
(スポーツドリンク・経口補水液が最適)


■ ④ 避難所での工夫

✔ 足を冷やさない

めまいの大きな原因は“足先の冷え”。

✔ 枕はやや高め

頭の血流を安定させる。

✔ 寒さが強い場所を避ける

出入口・窓際は冷風で症状が悪化しやすい。

✔ ストレスをためない

会話・深呼吸・軽い体操が有効。


■ ⑤ 冬に備えておきたいもの

  • 経口補水液
  • ホッカイロ
  • ネックウォーマー
  • 湿度管理アイテム(濡れタオルなど)
  • スポーツドリンク
  • ストレッチポール、首枕

■ ⑥ まとめ

冬のめまいは「寒さ × 脱水 × ストレス」で悪化します。
特に避難所生活では、めまい・立ちくらみが多発しやすい環境になりがち。

  • ゆっくり起きる
  • 温める
  • 水分+塩分
  • 深呼吸
  • 睡眠対策

この5つだけで、めまいのリスクは大幅に下がります。

冬の備えは、防寒具だけでなく“体のケア”も忘れずに。

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