冬になると増える「副鼻腔炎による頭痛」。
鼻の奥に膿がたまり、眉間・頬・こめかみがズキズキ痛む状態です。
この頭痛は、災害時(停電・断水・避難所)で
“確実に悪化しやすい症状”のひとつでもあります。
ここでは、副鼻腔炎頭痛を悪化させないポイントを
防災士の視点でまとめました。
■ ① 副鼻腔炎の頭痛が冬に悪化する理由
✔ 乾燥で粘膜が腫れやすい
鼻の中が乾燥 → 炎症 → 膿が溜まり痛み増加。
✔ 血流が悪くなる
寒さで血流が低下し、炎症が長引く。
✔ 風邪・インフルが誘発
ウイルス感染が引き金になり頭痛が悪化。
■ ② 災害時に頭痛がさらに悪化しやすい環境
✔ 長時間のマスク
こもった空気・乾燥で炎症が進む。
✔ 寝不足
避難所での睡眠環境が悪く、免疫低下。
✔ ホコリの多い体育館
アレルギー反応で鼻腔が腫れやすい。
✔ 水が不足しがち
水分不足で粘膜が乾燥する。
■ ③ 頭痛悪化を防ぐ“5つのセルフケア”
① 鼻うがい
膿の滞留を防ぎ、頭痛の発生率を大幅に減らす。
② 温める(蒸しタオル)
眉間・頬を温めると血流が改善して痛みが軽減。
③ 十分な水分補給
体内の水分が不足すると膿がドロドロになり悪化。
④ 湿度40〜60%
加湿器がない場合は「濡れタオル」でも十分。
⑤ 早い段階で薬を使う
頭痛が出る前の“違和感の段階”で飲むのが効果的。
■ ④ 家庭で備えておくべきもの
✔ 痛み止め(ロキソニン等)
災害時に入手困難なので必ず備蓄。
✔ 鼻うがいセット
避難所でも使いやすい。
✔ 蒸しタオル用の小型スプレー
温めるケアは痛みに即効性あり。
✔ 保湿マスク
避難所・車中泊でも乾燥対策に有効。
■ ⑤ 避難所での“頭痛悪化”を防ぐ工夫
✔ 風の通り道を避ける
入口付近は冷気が強く、症状が悪化しやすい。
✔ 枕を高めに調整
鼻の通りが良くなり、痛みも軽減。
✔ 朝一番で鼻うがい or 温めケア
1日の症状を大きく左右します。
■ ⑥ まとめ
副鼻腔炎の頭痛は、
“冬 × 災害時”の条件がそろうと一気に悪化します。
- 鼻うがい
- 温めて血流改善
- 水分補給
- 乾燥対策
- 薬の早期使用
この5つを押さえるだけで、
避難生活でも頭痛を最小限にできます。
冬の備えには「体調管理」も必ず入れておきましょう。

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