冬になると急に増えるのが「副鼻腔炎(蓄膿症)」の悪化。
実はこれ、災害時にも大きな問題になります。
停電・断水・避難所生活では、
空気の乾燥・温度差・睡眠不足などが重なり、
鼻づまり・頭痛・発熱が悪化しやすいのです。
ここでは、防災士の視点から
“副鼻腔炎×冬の防災対策”をわかりやすくまとめます。
■ ① 冬に副鼻腔炎が悪化しやすい理由
✔ 空気の乾燥
粘膜が乾き、腫れやすくなる。
✔ 寒暖差
鼻の血管が広がり、腫れ → 詰まりにつながる。
✔ 免疫力の低下
風邪・インフル・コロナの流行で炎症が長引きやすい。
✔ 暖房による乾燥
室内乾燥で鼻の機能が低下し、細菌が増えやすい。
■ ② 災害時に副鼻腔炎が“さらに悪化”する理由
✔ 避難所は乾燥しやすい
体育館は湿度20%台まで下がることも。
✔ ホコリが多い
人が多く、布団や衣類からの粉じんが増える。
✔ 寝不足・ストレス
免疫力が下がり、副鼻腔炎が長引きやすい。
✔ 薬が切れる
持病薬が無いと、急速に悪化するケースも…。
■ ③ 副鼻腔炎持ちが“必ず備えておくべき”防災グッズ
✔ 鼻うがいセット(サーレ・ボトル)
避難所乾燥対策の最強アイテム。
✔ 常備薬(抗生剤・点鼻薬・痛み止め)
1〜2週間分は必須。
✔ マスク(保湿タイプが最強)
乾燥・ホコリ対策に効果抜群。
✔ ワセリン
鼻の入り口に薄く塗ると、保湿・刺激軽減。
✔ 小型加湿器 or ペットボトル加湿
避難所で“枕元だけ加湿”ができる。
■ ④ 家でできる“冬の悪化予防”
✔ 湿度40〜60%をキープ
加湿器 or 濡れタオル干し。
✔ 鼻うがいで炎症リセット
夜寝る前に行うと鼻づまりが軽減。
✔ 生姜・にんにく・発酵食品
免疫アップ効果は確実に副鼻腔炎にプラス。
✔ こまめな水分補給
粘膜を保湿し、炎症を抑える。
■ ⑤ 子どもの副鼻腔炎は“冬に急増”
特に増えるのが…
- 鼻づまりで眠れない
- 中耳炎を併発
- 発熱が長引く
小児科では冬に必ず増える症状です。
✔ 子ども用備蓄
・鼻吸い器
・子ども向け保湿マスク
・解熱剤
・経口補水液(ゼリータイプが◎)
■ ⑥ まとめ
副鼻腔炎は「冬に悪化し、災害時にさらに悪化する」
見逃されがちな“生活防災リスク”です。
- 乾燥対策
- 常備薬の備蓄
- 鼻うがい
- マスクの質を上げる
- 枕元のピンポイント加湿
この5つを押さえるだけで、
災害時でも症状悪化を大幅に防げます。
冬の健康管理も、立派な“防災の1つ”です。

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