11月は一日の寒暖差が大きく、
“気温差10℃以上”になる日も増えてきます。
この寒暖差が原因で起きる体調不良を
「寒暖差疲労(かんだんさひろう)」と呼び、
実は災害時の行動にも大きな影響を与えることをご存じですか?
ここでは、寒暖差疲労の危険性と、
防災の観点から見た“対策ポイント”を解説します。
■ ① 寒暖差疲労とは?
寒暖差によって自律神経が乱れ、
体が気温変化に対応しきれなくなる状態です。
代表的な症状は…
- 頭痛
- 倦怠感
- 肩こり
- めまい
- 睡眠の質の低下
- 集中力の低下
11月〜12月に一気に増える理由は
「日中は暖かいのに、朝晩は急激に冷える」ため。
■ ② 防災の観点から危険な理由
災害時は“判断力・行動力”が命を守ります。
しかし、寒暖差疲労によって自律神経が乱れると…
- 避難判断が遅れる
- 急な頭痛で動けない
- 朝の冷え込みで体が動かない
- 災害情報を見ても“判断力が鈍る”
特に地震・火災・大雨などの初動対応では、
たった数分の遅れが生死を分けることもあります。
■ ③ 11月にやっておきたい“寒暖差対策”
✔ ① 朝の冷え込み対策
・寝る前に暖房の弱運転
・タイマーで朝6時に暖房ON
・布団を冬モードに切り替え
✔ ② 日中との温度差を埋める服装
・薄手のインナー+軽い上着を常備
・外出時は必ず「調整しやすい服装」
✔ ③ 入浴で自律神経を整える
・40℃のぬるめ
・10〜15分でOK
・寝る90分前が最適
✔ ④ 睡眠環境の見直し
・加湿器
・遮光
・湯たんぽも有効
✔ ⑤ 栄養と水分補給
・温かいスープ
・生姜
・根菜類
・こまめな水分補給
■ ④ 子ども・高齢者は特に注意
寒暖差疲労は子どもと高齢者に多く見られます。
子ども:体温調整が苦手
高齢者:血圧が急上昇しやすい(ヒートショックの前段階)
→ 11月は、家庭内の温度差(脱衣所・廊下)もチェックしておきましょう。
■ ⑤ まとめ
11月は一年の中で“寒暖差が最も大きくなる季節”。
体調不良によって災害時の判断力が落ちると、命に関わる重大リスクになります。
- 朝晩の急な冷え込み
- 自律神経の乱れ
- 集中力の低下
- 避難判断の遅れ
今日できる小さな対策が、
あなたと家族の命を守る力になります。
寒暖差を制する者が、冬の防災リスクを制します。

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