【防災士が解説】暴風・台風接近時の“初動対応5つ”

風速30m/s超の世界は「歩けない・物が飛ぶ・窓が割れる」

台風や暴風は、接近してからでは反応が遅すぎます。
元消防職員・防災士として、現場対応・被災地支援の経験から
“台風が来る前に必ずやるべき初動行動” をまとめました。


■ 1. 【窓・雨戸の固定】破損は“飛来物”が原因

台風被害の多くは、風そのものより 飛来物の衝突

  • 雨戸・シャッターを閉める
  • カーテンを閉める(破片飛散の防止)
  • 養生テープで「×」は気休め→飛散防止効果はほぼなし
  • ベランダの植木鉢・物干し竿を片付ける

窓まわりの対策は“台風対策の8割”と言っても過言ではありません。


■ 2. 【停電に備える】風災では高確率で発生

暴風時は 倒木・送電線トラブル が多発。

  • スマホ満充電
  • モバイルバッテリー準備
  • 懐中電灯・ランタンを手元に
  • 冷蔵庫の開閉を最小限にする

停電が長期化すると、その後の食料管理や暑さ対策に影響します。


■ 3. 【ベランダの排水口チェック】浸水被害の初期要因

暴風雨では、排水の詰まりが一気に浸水につながります。

  • ベランダの排水口を掃除
  • ゴミ・落ち葉を除去
  • 室外機まわりの物を撤去

マンションでは“排水口詰まり → 室内逆流”の事例がよくあります。


■ 4. 【外出を控える】暴風下の移動は“命の危険”

台風時の負傷・死亡の多くは「外での行動」が原因。

  • 川の見回りは絶対NG
  • 倒木・看板落下のリスク大
  • 車は横転・冠水の危険

自治体も 「不要不急の外出を控えて」=生命に関わる と同義です。


■ 5. 【避難のタイミングを誤らない】暴風圏に入る前が勝負

避難するなら 暴風域に入る前 が鉄則。

  • 高齢者・子どもがいる家庭は早めに
  • 浸水想定区域なら特に判断を早く
  • 夜間の避難は危険性が跳ね上がる

台風は「雨より風」の災害です。
風が強くなってからの避難は非常に危険。


■ 【まとめ】

台風は接近してから動いても遅い。
安全は“事前の初動”で9割決まります。

  1. 窓・雨戸を固定し飛来物対策
  2. 停電に備える
  3. ベランダ排水口を掃除
  4. 外出を控える
  5. 避難は暴風域に入る前に判断

これが最も実践的で命を守る台風の初動対応です。


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