【防災士が解説】ボランティア活動から戻ってきて必ずやるべきこと|心・体・家庭を整える5つの習慣

災害ボランティアは、体力・メンタル・衛生面の負荷が大きい活動です。

「無事に帰ってきたから終わり」ではなく、

“帰ってきてからのケア”が非常に重要 です。

元消防職員・防災士として、

現場支援から戻ったあとに必ずやっていた

“体と心の回復のための習慣”をまとめました。

■ ① まずは“徹底的な洗浄・消毒”をする

被災地は、

● 粉じん

● 土砂

● カビ

● 細菌

● 汚水

などが多く、衣服や体に付着しています。

帰宅したらすぐに…

● シャワー・入浴で全身を洗う

● 鼻うがい・うがい

● 使用した衣類は別で洗濯(2回洗い推奨)

● 靴は外でブラッシングして消毒

「普通に見えても汚染されている」

という前提で対処するのが安全です。

■ ② 水分・栄養をしっかり補給する

現場では緊張して食事が偏りがち。

帰宅後は必ず以下を補給してください。

● 水・お茶(1〜2杯)

● 温かい食事

● スープ

● 果物

体が想像以上に疲れています。

まずは栄養補給で回復を促しましょう。

■ ③ とにかく“休む”ことを最優先

ボランティアは精神も身体も削られます。

特に瓦礫処理・避難所支援は疲労が蓄積します。

● その日は早寝

● 翌日はできれば無理せず

● ストレッチやぬるめのお湯で体を温める

“疲れてない気がする”のは、

単に現場の緊張が残っているだけの場合があります。

■ ④ 家族に「大丈夫」と安心を伝える

家族は、

「大丈夫だったかな?」

「怪我してない?」

と必ず心配しています。

● 今日は無事に終わった

● 気をつけて活動できた

● 少し疲れたけど大丈夫

この一言が家族を安心させ、

あなた自身の心の整理にもつながります。

■ ⑤ 感情の整理(メンタルケア)は必ずやる

被災地では、

● 家屋の倒壊

● 被災者の涙

● 深刻な状況

など“心に強く残る光景”を目にします。

帰ってからは必ず…

● 今日の気持ちを書き出す

● 誰かに話す(家族・同僚など)

● 一人で抱え込まない

特に家屋調査や避難者支援は、

「聞いた話」「見た現実」が頭から離れないことがあります。

心の負担は後から出てきます。

感情を言語化するだけで大きく軽減します。

■ ⑥ 装備(道具・服)の点検・洗浄

現場から帰ってきたら、

装備をそのまま放置するのは危険です。

● 手袋の破れ確認

● マスクの補充

● 安全靴の洗浄

● リュックの拭き取り

● バッテリー充電

● 次のための装備チェック

支援活動は継続性が大事。

次に備えることが、より良い支援につながります。

■ ⑦ 今日の学びと反省をメモしておく

ボランティア経験は、

“経験の共有”が価値になります。

● 良かった点

● 反省点

● 次に必要だと思った装備

● 感じたこと

これをメモして残しておくと、

自治体や仲間の助けにもなり、

あなた自身の防災力も大きく向上します。

■ まとめ:帰ってきてからのケアが“次の支援”を支える

ボランティア活動は尊いものですが、

それ以上に大切なのは あなた自身の安全と健康 です。

帰宅後は…

● 身体を洗う

● 栄養補給

● 心と体の休息

● 装備の点検

● 家族への報告

この5つをすることで、

活動の疲れをしっかりリセットできます。

そして何より、

あなたの行動は誰かの大きな力になっています。

おつかれさまです。

そして、次の一歩に向けてゆっくり休んでください。

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