リラックスできる人気スポット スーパー銭湯。
実は、災害時にも大きな役割を果たす可能性がある施設です。
ここでは、防災士の視点で
「スーパー銭湯 × 防災」の意外と知られていない利点と
災害時の上手な活用方法を解説します。
■ ① スーパー銭湯とは?
大浴場・サウナ・休憩スペース・食事処などを備えた
大型の入浴施設 のこと。
● 衛生面の確保
● 心身のリフレッシュ
● コミュニティの場
として人気ですが、防災の観点でも優れた場所です。
■ ② 災害時にスーパー銭湯が“強い”理由
● ① 大量の給水設備・貯湯設備がある
停電や断水が起きても、
● タンク内の貯湯
● 井戸水や自家水源
● ガス供給設備
により、一定期間は入浴や給水が可能な施設もあります。
● ② 自家発電設備を備えた施設も多い
最近のスーパー銭湯はBCP(事業継続計画)意識が高く、
● 非常用発電機
● 停電時の最低限の稼働計画
を備えているケースが増えています。
● ③ 暖かいお湯で“心のケア”ができる
災害時はストレス・疲労が大きく、
● 体を温める
● 汚れを落とす
● 気持ちが落ち着く
● 不安が軽減される
温かいお湯は心身を回復させる力があります。
● ④ コインランドリー併設が多い
● 洗濯
● 乾燥
ができるため、避難所生活の衛生環境が改善します。
● ⑤ 食事処・休憩所が避難スペースに
● 食堂
● 大広間
● マッサージルーム
などが、非常時には一時避難所としての役割を果たせます。
■ ③ 東日本大震災・熊本地震でも“入浴支援”が効果を発揮
● 東日本大震災では、自衛隊の入浴支援車が大活躍
● 熊本地震では、温泉施設やスーパー銭湯が地域に開放
● 災害後の入浴は“心の回復”に必須
お湯の力は、災害支援で非常に重要だと証明されています。
■ ④ 平常時でも「備え」になるスーパー銭湯活用
● ① 家庭の防災のバックアップに
停電・断水が家で発生した場合、
→ スーパー銭湯の存在そのものが“入浴の保険”
になります。
● ② 防災散歩の目的地に
● 避難所からの帰り
● 家族との休日
● 風呂のないアパート暮らし
● 在宅避難時のリフレッシュ
気軽に行ける入浴施設を知っておくと安心です。
■ ⑤ スーパー銭湯を“防災拠点”にする取り組みが増加中
自治体と連携して以下を整備する例もあります。
● 災害時の入浴支援協定
● 給水・給湯の一時提供
● 一時避難場所としての活用
● コインランドリー提供
● 多目的ホールの開放
“民間 × 防災”の先進事例として注目されています。
■ ⑥ 注意点(過度な依存はNG)
ただし、災害時にすべてのスーパー銭湯が使えるとは限りません。
● 建物の被害
● ガス・電気の途絶
● 給水の停止
● 交通の遮断
普段から「どの施設が強いか」「どこが近いか」を
把握しておくことが大切です。
■ まとめ
スーパー銭湯は、防災の観点でも頼れる存在です。
- 大量の給湯設備・自家発電など災害に強い
- 入浴・洗濯・食事・休憩の“生活支援”が可能
- 心のケアとしてお湯の力は非常に大きい
- 家庭防災のバックアップになる
- 自治体との協定で“防災拠点化”が進んでいる
日常の癒しスポットであると同時に、
災害時の味方にもなる——
それがスーパー銭湯の持つ大きな可能性です。

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