【防災士が解説】冬の「登下校の安全対策」子どもを寒さ・交通事故・災害から守るためにできること

冬は子どもの事故が増える季節。
暗さ、寒さ、凍結、強風…さまざまな条件が重なるため、
登下校の安全対策は“冬だけ特別モード”が必要です。

ここでは、家庭で今日から実践できる
「冬の登下校を安全にするポイント」をまとめます。


■ ① 冬は“視界が悪い”のが最大の危険

冬は日没が早く、朝も暗い。
子どもは小柄なため、車から見えにくい状況が多発します。

特に危険なのは…

  • 朝7〜8時
  • 夕方16〜18時
  • 雨や雪の日
  • 黒い服装
  • フードをかぶっている状態

“見えない”は事故の最大要因。


■ ② ランドセルには反射材を必ず追加

反射材が一つあるだけで、
車からの視認性は3〜5倍向上します。

おすすめ位置は…

  • ランドセルの側面
  • 肩ベルト
  • 手袋

100円ショップの反射ステッカーでも十分効果あり。


■ ③ 暖かいだけでは危険。服装の注意点

● ① フード付きアウターは視界が狭くなる

左右確認が遅れる原因に。

● ② 手袋は“滑りにくい素材”を選ぶ

転倒時にしっかり手がつけることが大切。

● ③ マフラーが長すぎないように

自転車に巻き込まれる事故が毎年発生。


■ ④ 路面の凍結は“子どもほど転びやすい”

特に危険な場所は…

  • 横断歩道の白線
  • 橋の上
  • 日陰の坂道
  • 学校付近の歩道
  • 通学路の排水溝周辺

「白線はすべるよ」を必ず伝えておくと事故が減ります。


■ ⑤ 集団登校は“列の乱れ”が一番危険

冬は道路幅が狭く感じられ、小学生の列が車に近づきやすい季節。

  • 道の端を歩かない
  • 列を抜けない
  • ふざけない(滑って転倒しやすいため)
  • 信号は全員で渡る

冬は特に“歩き方のルール”を共有することが重要。


■ ⑥ 雪の日・寒波の日の特別ルール

● ① 早めの自宅出発

転倒で遅れる子が多い。

● ② 不要な外出を避ける判断も必要

学校側から登校時間の変更がある場合も。

● ③ 傘よりレインコートが安全

風であおられてふらつき、事故につながるため。


■ ⑦ 親ができる“1分チェック”

朝出る前に、次を確認すれば安全度が一気に上がる。

  • 反射材はついているか
  • 手袋はしているか
  • 靴裏の溝はすり減っていないか
  • フードで視界が狭くなっていないか
  • 今日の天気予報(凍結・雪・強風)

■ まとめ

冬の登下校は「暗さ × 寒さ × 凍結」が重なる危険な時間帯。
しかし、少しの準備と声かけで、
子どもの事故は大幅に防ぐことができます。

  • 反射材をつける
  • フードを外す
  • 凍結ポイントを教える
  • 冬の日だけ早めに家を出る

日常の安全行動こそ、最大の防災です。

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