【防災士が解説】11月に知っておきたい“時事ネタ×防災”季節の変わり目に起きやすいリスクと対策まとめ

11月は「秋から冬」へ季節が急に変わる時期。
気温差・乾燥・強風・初雪・インフル流行…
さまざまな“季節災害”が一気に増え始めます。

ここでは、11月に起こりやすい時事ネタを
“防災目線でわかりやすく”まとめています。


■ ① 11月は“火災が急増する月”

総務省消防庁の統計でも、
11月から住宅火災が一気に増えます。

理由は…

  • 空気が乾燥し始める
  • 暖房器具の使用開始
  • ストーブ・こたつの火災
  • 電気毛布のトラブル
  • 換気不足による不完全燃焼

特に “暖房器具の初使用トラブル” が最も多い。


■ ② インフル・感染症の流行開始

気温低下と乾燥で、ウイルスが一気に増加。
学校・職場で集団感染が起きやすい時期です。

対策は…

  • 手洗い
  • 加湿(湿度40〜60%)
  • 早めの予防接種
  • 室内の換気

“加湿”が感染予防の鍵。


■ ③ 11月は“強風の日”が多い

季節の風向きが変わり、
突風・横風・落下物事故が増えます。

特に危険なのは…

  • ベランダの物干し
  • 自転車の横風
  • 高所作業
  • 看板の落下

風速10mを超える日は、
自転車は歩きに切り替える が安全。


■ ④ 初雪・初霜で“道路事故”が急増

11月後半〜地域によっては初雪が発生。
交通事故は「雪の日」ではなく
初雪・初霜の日に最も増えるのが特徴。

  • トンネル出口
  • 日陰の道路

ここは“凍結前提”で行動する。


■ ⑤ 熊の出没がピーク(北海道・東北・中部)

11月は冬眠直前で熊が最も活発。
全国的に被害件数が過去最多レベル。

特に…

  • 登山
  • キノコ狩り
  • 山沿いの散歩
  • 通学路が山に近い地域

では、クマ対策が必須。


■ ⑥ 乾燥+強風=山火事が増える

11〜12月は山火事の多発期。
落ち葉が燃えやすく、火の粉が一気に広がる季節。

屋外では…

  • 焚き火禁止
  • たばこポイ捨て厳禁
  • BBQ後の炭は完全消火

“乾燥注意報”の日は火気に特別注意。


■ ⑦ 暖房費が急に上がる季節

11月は節電・節ガスの準備をする時期。

  • 断熱カーテン
  • ドア隙間テープ
  • こたつ併用
  • 加湿で体感温度UP

省エネは“災害の備え”としても重要。


■ ⑧ 年末に向けて“詐欺が増加”

11〜12月は特殊詐欺が最も増える時期。

多いのは…

  • 還付金詐欺
  • 架空料金請求
  • SNS副業詐欺
  • 災害義援金を装った詐欺

「電話でお金はすべて詐欺」
これが鉄則。


■ ⑨ 11月は“冬の災害への準備月間”

12月以降は一気に災害リスクが高まるため、
11月中に準備しておくと安心。

  • 災害用ストーブ
  • カイロ
  • ブランケット
  • バッテリー
  • 水・食料の見直し
  • 車の冬用装備

“冬の防災は11月が勝負”です。


■ まとめ

11月は「冬の入り口」。
火災・感染症・強風・初雪・熊・詐欺…。
多くのリスクが同時に動き始める月です。

今日からできる対策で、
冬の災害を大幅に減らすことができます。

11月のポイントは…

  • 乾燥対策
  • 暖房器具の点検
  • 初雪・初霜の交通安全
  • 冬の防災準備

“11月は冬の災害に備える月”。
これだけ覚えておけば安心です。

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