【防災士が解説】防災×災害関連死|災害関連死は「心の避難」ができていないから起きる

災害で命を落とすのは、
地震や津波、豪雨だけではありません。

被災地で何度も見てきた現実は、
避難できたはずの人が、後から命を落とす
という厳しい事実でした。

それが、災害関連死です。


■① 被災地で感じた「助かったはずなのに亡くなる現実」

現場では、
こうしたケースが繰り返されます。

・命は助かった
・避難所にも来られた
・医療もすぐに必要ではなかった

それでも、
数日後、数週間後に
体調を崩し、亡くなる。

原因は一つではありませんが、
共通していたのは
心が避難できていなかったことです。


■② 災害関連死は「環境」だけの問題ではない

災害関連死というと、
寒さ、暑さ、衛生、持病
こうした要因が注目されがちです。

しかし被災地で見てきたのは、
同じ環境でも
影響を受ける人と受けない人がいる
という現実でした。

差を分けていたのは、
心の状態でした。


■③ 心が避難できていないと体は確実に壊れる

心が避難できていない状態とは、

・ずっと緊張している
・休んでいいと感じられない
・不安を吐き出せない

この状態が続くと、

睡眠不足
食欲低下
免疫低下

が重なり、
体は静かに壊れていきます。


■④ 被災地で見た「心の避難ができていた人」

一方で、
比較的安定していた人には
共通点がありました。

・不安を口にしていた
・「今日はここまで」と区切っていた
・全部を抱え込まなかった

この人たちは、
環境が厳しくても
体調を大きく崩しにくかった。


■⑤ 災害関連死を防ぐ鍵は「心も避難させる」こと

災害時の避難は、
場所を変えることだけでは足りません。

・安心していい時間を作る
・不安を出していいと許す
・頑張らなくていい瞬間を持つ

これが、
心の避難です。


■⑥ 心の避難ができない人ほど「我慢」を選ぶ

被災地で危うかったのは、
次のような人でした。

・迷惑をかけたくない
・自分は大丈夫だと言い聞かせる
・弱音を吐かない

我慢は美徳に見えますが、
災害時には
命を削る行動になることがあります。


■⑦ 被災地で感じた「災害関連死は静かに起きる」

災害関連死は、
目立たず、静かに起きます。

・急に倒れるわけではない
・劇的な症状が出ない
・周囲が気づいた時には遅い

だからこそ、
事前に防ぐ視点が必要です。


■⑧ 今日からできる「心の避難」の準備

今日できることは、これだけです。

・不安を感じてもいいと認める
・「今日はここまで」と区切る習慣を持つ
・我慢しない選択肢があると知る

これだけで、
災害関連死のリスクは
確実に下がります。


まとめ

災害関連死は、
運や体力だけの問題ではありません。

心が避難できていなかった結果
起きている側面が確実にあります。

被災地で見てきた現実から言っても、
命を守る防災とは、
心を守る防災でもあります。

場所の避難だけで終わらせない。
心も、一度立ち止まらせる。

それが、
災害関連死を減らす
本当に必要な防災です。

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