11月は季節の変わり目で、
「食べ物の安全」や「冬へ向けた備蓄切り替え」が必要になる時期。
実は、食中毒・備蓄切れ・冬の災害に弱い食品が増えるなど、
“食”にまつわる防災ポイントがとても多い月です。
■ 1. 11月は“ノロウイルス食中毒”のピークが始まる
秋〜冬に爆発的に増えるのがノロウイルス。
【原因になる食品】
- 加熱不足のカキ
- 生魚・刺身
- 調理器具の汚染
- 家族間の二次感染
【家庭の備え】
・次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)
・ペーパータオル
・ビニール手袋
・嘔吐物処理セット
災害時の避難所でも毎年問題になるため、
11月の準備は必須。
■ 2. 乾燥で“食品の劣化スピード”が変わる
11月から湿度が一気に下がり、
食品の保存状態が変化する。
【劣化しやすい食品】
- パン
- 乾麺
- スナック菓子
- コーヒー・お茶の粉
【対策】
・密閉容器を使用
・乾燥剤を入れる
・買い置きの見直し
湿度が下がったことで酸化が進む食品もあるため、
賞味期限管理も必要。
■ 3. 冬に使いやすい“備蓄食品”へ切り替えるタイミング
11月は備蓄の入れ替えに最適。
【冬に強い非常食】
- カップスープ
- おしるこ・ぜんざい
- レトルト雑炊
- ホットココア
- カップ麺(寒い季節は湯沸かしが簡単)
【逆に冬に弱い食品】
- 冷えたまま食べる前提の食品
- 冷たいゼリー飲料
- 体を冷やす飲み物
寒いほど、
“温かい食べ物=命を守る食事” になる。
■ 4. キャンプ需要増で“食事火災”が増える
11月は紅葉キャンプや屋外調理が流行り、
火災やヤケドが増加。
【危険な行為】
- テント内でガス調理
- 炭の消し忘れ
- 強風下でのバーナー使用
【対策】
・風防を使用
・火消し壺の持参
・ガス缶は直射日光に置かない
アウトドアと防災は密接に関わるため、
安全な火の使い方を見直すベストシーズン。
■ 5. 非常食の“温め方”を家族で確認する
11月は寒くなるため、
停電時に“温められない非常食”が不安要素に。
【代替加熱ツール】
- カセットガスコンロ
- アルミ鍋
- 発熱剤(お湯が作れる非常用)
- ホットサンドメーカー(直火OKタイプ)
子ども・高齢者がいる家庭ほど、
“暖かい食事=体温維持” につながる。
■ 6. 冬に向けて“水の備蓄量”も増やすべき時期
11月は乾燥が進み、
体が水分を失いやすい。
【冬の推奨備蓄】
- 1日 1人2〜3リットル
- 最低3日 → できれば1週間分
- 湯沸かし用の予備水も確保
寒いほど水分補給を忘れやすい → 体調悪化に直結。
■ 7. まとめ|11月は“食の防災”を整える最重要月
- ノロウイルス開始
- 食品の乾燥劣化
- 冬向け非常食への切り替え
- 屋外調理の事故増
- 温かい食事が生命維持に直結
- 水の備蓄を増やすタイミング
11月に食の備えを整えておくと、
12月〜2月の厳しい季節を“安全かつ快適”に乗り切れます。

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