【防災士が解説】11月は“非常持ち出し袋の衣替え”が必要冬仕様にするだけで生存率が大幅アップする理由

11月は気温が下がり、冬の災害に備える大切な月です。
実は、非常持ち出し袋も“夏と冬で中身を変える”必要があります。

特に冬は、低体温症・停電・断水などのリスクが高く、
冬用アイテムを入れない非常袋は不完全 です。

ここでは、11月にやるべき“非常持ち出し袋の冬仕様化”をまとめます。


■ ① 冬の災害で最も危険なのは「低体温症」

冬の災害では、建物倒壊よりも
寒さによる体温低下のほうが命取りになる ことがあります。

✔ 停電で暖房が止まる
✔ 避難所の暖房が弱い
✔ 夜は急激に気温が下がる

そのため、冬の非常袋には
“体を温めるもの”を追加する必要があります。


■ ② 11月に追加すべき “冬専用アイテム”

● ① 使い捨てカイロ(多め)

カバンの中でかさばらず、最強の保温アイテム。

● ② 手袋・ニット帽・ネックウォーマー

体温の50%は「頭・首」から逃げます。

● ③ アルミシート(エマージェンシーブランケット)

軽量で暖かさを保持。冬災害の必須装備。

● ④ 厚手の靴下

足元が冷えると体全体が冷えやすくなる。

● ⑤ レインウェア(防風用にもなる)

冬の風は“体温を奪う速度”が夏より速い。


■ ③ 食料も冬仕様にチェンジすると強い

冬の避難では、以下の特徴があります。

  • 暖かい食べ物が必要
  • 水量の少ない調理が好ましい
  • エネルギー消費が激しい

おすすめは…

✔ 温めず食べられるスープ風食品
✔ カロリーメイトなど高カロリー食
✔ プロテインバー(体温維持に必要なタンパク質)


■ ④ 赤ちゃん・高齢者がいる家庭は“冬版の特別セット”を

● 赤ちゃん

・冬用肌着
・おしり拭き(冷たさ対策にカイロを併用)
・冬用ブランケット

● 高齢者

・貼るカイロ
・保温インナー
・スリッパ型カイロ
・常備薬と飲み物は必ず多めに


■ ⑤ 非常持ち出し袋は“季節の衣替え”が正解

非常袋は一度作って終わりではありません。

✔ 春夏用
✔ 秋冬用

と、年に2回の中身チェックが必要です。

11月は衣替えのベストタイミング。


■ まとめ

11月に非常袋を冬仕様に変えることは、
“防災の基本”であり、命を守る確かな行動です。

  • 冬災害は低体温症が最大のリスク
  • カイロ・ニット帽・手袋は必須
  • 食料も冬向けに変更
  • 赤ちゃん・高齢者は特別セットを用意
  • 非常袋は年2回の「衣替え」が理想

たった30分の見直しで、冬災害の備えは一気に強化されます。
11月の今こそ、非常袋をアップデートしておきましょう。

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