【防災士が解説】雷を感じた“瞬間”の初動対応

(元消防職員・防災士)

雷は「音が聞こえたらもう危険」です。
一発の雷で命を落とすため、最初の行動がすべてを決めます。


■ 1. 屋外にいるなら5秒で避難行動

雷の音が聞こえたら、すでに落雷圏内。

◎ 屋内へ移動

◎ 車の中へ避難(最強の避雷空間)

◎ 金属から離れる

外に留まるほど危険は増します。


■ 2. 高い場所・開けた場所に絶対に行かない

落雷が最も起きるのは“周囲で一番高い物体”。

◎ グラウンド

◎ 田んぼ・河川敷

◎ 公園の広場

◎ 高台

自分が一番高い位置になると、落雷の標的になります。


■ 3. 傘を閉じて、金属を持たない

金属は落雷を呼び込みます。

◎ 長い金属製の傘

◎ ゴルフクラブ

◎ 自撮り棒

これらを持っていると落雷のリスクが跳ね上がる。


■ 4. 近くに雷が落ちる前兆を知る

落雷直前には明確な前兆があります。

◎ 髪の毛が逆立つ

◎ 金属から「ジジジ…」と音がする

◎ 空気が静電気を帯びる感じ

この状態は“数秒以内に雷が落ちる”サイン。

即しゃがんで頭を抱え、身を小さく。


■ 5. 木の下に避難は“絶対にダメ”

雷で最も多い死亡原因。

◎ 木に落ちた雷が地面を伝う

◎ 幹を伝って感電

◎ 落下物(枝)で怪我

木の下は一見安全に見えるが、最も危険。


■ 6. 屋内でも次を守る

家の中でも感電事故は起きます。

◎ コンセントから抜く

◎ 有線LANは使わない

◎ シャワー・お風呂に入らない

◎ キッチンの水道から離れる

水と電気は極めて危険な組み合わせ。


■ 7. 雷が遠ざかった後も“30分ルール”

雷は一度遠ざかっても戻ってくることがあります。

◎ 稲光が見えなくなっても30分待つ

◎ 運動再開はその後

◎ 屋外イベントも同様

スポーツ指導者の必須知識です。


■ 8. まとめ

✔ 音が聞こえたら屋内または車に避難

✔ 開けた場所・高い場所へ行かない

✔ 金属を持たない

✔ 木の下に入らない

✔ 屋内でも水回り・電気に注意

✔ 遠ざかっても30分待つ

雷は“最初の行動”で助かる災害です。
油断せず、最速で身を守りましょう。

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