【防災士が解説】窓がガタついた“瞬間”に行う初動対応

(元消防職員・防災士)

台風・爆風・突風のとき、
「窓がガタガタ」「ミシッ」と音がしたら“破損の前兆”です。
この10分の行動で被害が大きく変わります。


■ 1. まず窓から離れて“2m以上”距離をとる

強風で窓ガラスが割れると、破片は凶器になります。

◎ しゃがむ

◎ 家族を窓から遠ざける

◎ カーテンを閉めて飛散を防ぐ

窓際は最も危険なスペースです。


■ 2. 雨戸・シャッターがある家はすぐ閉める

ガタつきは「外圧」のサイン。

◎ 雨戸を閉める

◎ シャッターを完全に下ろす

◎ ロックまで確実に

外圧から窓を守る最も強力な対策です。


■ 3. 雨戸がない家は“内側から補強”

窓を少しでも強化して、割れたときの破片拡散を防ぎます。

◎ カーテンを二重に閉める

◎ 段ボールを内側に貼る

◎ 養生テープで補強

割れた瞬間の飛散を大幅に減らせます。


■ 4. 家族のいる部屋を“安全側”へ移動

窓が多い部屋は危険。
家族は早めに安全ゾーンへ。

◎ 廊下

◎ 窓のない部屋

◎ トイレ・脱衣所

ガラスのない空間が最強です。


■ 5. 換気扇・給気口を閉める

強風は「空気の流れ」から室内に圧力を加えます。

◎ 換気扇

◎ 給気口

◎ 小窓

風の侵入を少しでも減らすことで、窓への負荷を軽減できます。


■ 6. ベランダの物が飛ばされていないか確認(外には出ない)

窓に飛散物が当たると一撃で割れます。

ただし外には絶対に出ないこと。

◎ 窓越しに確認

◎ 飛びそうな物が見えたら“諦める”

◎ 既に飛散のリスクが高い状態

この段階で外に出るのは命の危険。


■ 7. ガラスが割れたら“すぐ低い姿勢”+“別室へ”

割れた瞬間、破片は高速で飛び散ります。

◎ 低い姿勢で避難

◎ 赤ちゃん・高齢者は抱えて移動

◎ 部屋を移ってドアを閉める

破片が飛ぶ範囲から確実に離れる。


■ 8. まとめ

✔ 窓がガタついたら2m以上離れる

✔ 雨戸・シャッターを閉める

✔ 段ボール・テープで内側補強

✔ 安全な部屋へ家族を移動

✔ 外には絶対に出ない

✔ ガラスが割れたらすぐ別室へ避難

強風で窓が割れるのは“一瞬”。
最初の10分の行動が、怪我と被害を大きく左右します。

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