【防災士が解説】11月は“道路事故”が増える月夕暮れの早さと寒暖差で危険が急上昇する理由

11月は、1年の中でも交通事故が増えやすい季節です。
その背景には、日没時間の急変・気温差・冬支度の遅れなど、
複数の危険要因が重なっているためです。

ここでは、11月に増える道路事故の特徴と、
今日からできる予防策をまとめます。


■ ① 11月は“夕暮れが一気に早くなる”

11月は 16時台に日没 を迎える地域も多く、
「薄暗い時間帯の事故」が急増します。

特に危険なのは…

  • 帰宅ラッシュ × 夕暮れ
  • 子どもの下校時間と重なる
  • 歩行者や自転車が見えにくい

視界の悪さが、事故増加の最大要因です。


■ ② 高齢者・自転車事故が増える理由

11月は“ヒヤリハット”が増える時期。

  • 黒い服の歩行者が見えにくい
  • 寒さで体の動きが鈍る
  • 自転車ライトの点灯忘れ
  • 高齢者の判断力が落ちやすい

特に 高齢者の歩行中事故 は11月から増加します。


■ ③ 朝の“路面温度低下”も危険

気温が下がることで、朝の路面状態が悪化します。

  • 霜でスリップ
  • 濡れた路面が乾きにくい
  • バイク・自転車の転倒が増える

11月は冬タイヤに変える人がまだ少ないため、
初期の凍結事故が起きやすいのも特徴です。


■ ④ 車の冬準備をしていない人が多い

11月は“まだ大丈夫だろう”という油断が事故につながります。

必要なのは以下の5つ。

  • タイヤ空気圧チェック
  • 冬タイヤへの交換(地域により)
  • ヘッドライトの黄ばみ除去
  • バッテリー残量チェック
  • ウォッシャー液(冬用)補充

冬準備は、11月がベストタイミングです。


■ ⑤ 今日からできる交通事故の防災対策

以下を意識するだけで事故リスクは大きく下がります。

① 明るい服・反射材をつける

子ども、高齢者の外出時は特に効果大。

② 自転車ライトの“早め点灯”

夕方は16時台から点灯が安全。

③ 車は「早めのライトON」

薄暗さはドライバーが思う以上に見えない。

④ 朝はスピードを落として走る

霜・濡れ路面の転倒事故が激減。

⑤ 11月中に冬タイヤ or メンテ完了

混雑前に準備しておくのが冬の鉄則。


■ ⑥ 子ども家庭は“下校時間の危険”が増える

11月は、

  • 下校時が薄暗い
  • 車のライトがまぶしい
  • 歩行者が見えにくい

これらが重なり、子どもの事故が急増します。

以下の声かけをしておくと安全です。

  • 反射材を必ずつける
  • 道路の端を歩く
  • 飛び出しゼロ作戦
  • 自転車はライト早め点灯

■ ⑦ 高齢者家庭の注意点

冬前の時期は、以下が増えます。

  • 黒い服 → 見えにくい
  • 横断中の歩行スピード低下
  • 判断の遅れ

高齢者には“反射タスキ”が冬の命綱になります。


■ ⑧ まとめ

11月は交通事故が増える「要注意の月」。

  • 夕暮れの急変
  • 路面温度低下
  • 冬準備の遅れ
  • 高齢者・子ども事故の増加

これらが重なるため、
“11月=交通安全の強化月間”と考えるのが最適です。

安全の基本は「早めのライト」と「反射材」。

冬に向けて、安全対策をしっかり整えていきましょう。

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