【防災士が解説】停電 × 酷暑 × 在宅避難時の“初動対応5つ”

冷房ゼロの室温40℃で命を守るための行動とは?

猛暑の停電は、災害の中でも極めて危険。
冷房が使えない・換気できない・断水も起きる
この3つが重なると 10〜20分で熱中症のリスクが跳ね上がります。

元消防職員・防災士として、酷暑+停電の現場で見てきた対処法を
“最初の10分で必ずやるべき行動” としてまとめました。


■ 1. 【窓を2方向だけ開ける】風の通り道をつくる

停電時はエアコンも換気扇も停止。

  • 南北など、2方向だけ開ける
  • 風の道を作り、熱気を逃がす
  • 全開にすると逆に熱がこもることも

窓の開け方だけで室温は 2〜4℃ 変わります。


■ 2. 【冷却スポットを確保】“家の中の最も涼しい部屋”に集まる

家の中でも温度差は大きい。

  • 北側の部屋
  • 直射日光の当たらない部屋
  • 風が通る廊下や玄関付近

一家全員が涼しい部屋に集まることで体温上昇を抑えられます。


■ 3. 【冷たい飲み物・塩分を確保】脱水を最速で防ぐ

酷暑停電では 水分・塩分の早期補給が必須

  • ペットボトルの水
  • スポーツ飲料
  • OS-1
  • 塩飴・タブレット

喉が渇いていなくても 5〜10分ごとに一口ずつ


■ 4. 【身体の冷却ポイントを冷やす】熱の放散を加速

消防現場で効果の高かった冷却ポイントを使います。

  • 首の両側
  • 内もも(鼠径部)

保冷剤・濡れタオル・凍らせたペットボトルで冷却。


■ 5. 【家族の体調チェック】特に子どもは急激に悪化する

停電中の猛暑では、体調悪化のスピードが非常に早い。

  • 顔が赤い
  • 目がうつろ
  • 返答が遅い
  • 汗が止まる
  • 頭痛・吐き気

ひとつでも当てはまれば すぐ冷却・水分補給 → 改善しなければ119番


■ 【まとめ】

猛暑×停電は“夏の最凶災害”。
初動次第で命のリスクが大きく変わります。

  1. 窓は2方向だけ開ける
  2. もっとも涼しい部屋に集まる
  3. 水分+塩分をこまめに摂る
  4. 冷却ポイントを冷やす
  5. 家族の体調を常にチェック

これだけで、在宅避難の安全度が大幅に上がります。


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