消防学校に入る前、
多くの人が抱える不安はほとんど共通しています。
元消防職員・防災士として、
実際の新人がよく感じていた“不安あるある”を
Q&A形式で分かりやすくまとめました。
これを読めば、消防学校のイメージがグッと鮮明になります。
■ Q1. ついていける体力があるか不安です…
A. 入校前は誰でも不安。大事なのは“慣れ”。
消防学校の体力訓練はハードですが、
ほぼ全員が数週間で慣れます。
特に大切なのは、
● 走る習慣
● 階段・スクワットなど脚の強化
● 体幹トレーニング
この3つ。
「入ってから鍛える」でも十分間に合います。
■ Q2. 理不尽に怒られるって本当?
A. 本当。ただし“必要な怒り”。
消防学校の指導は厳しいですが、
目的は一つ。
現場で死なないため。
怒られることが“あなたの人格への批判”ではありません。
命に関わる仕事だから、細かく指導されます。
■ Q3. 共同生活が苦手…やっていけますか?
A. 最初は誰でもキツい。でも慣れます。
寮生活はストレスが溜まりやすいですが、
次第にルール・ペースが身体に染みつきます。
意外と、
最初に「自分には無理かも…」と言っていた人ほど、
最終的には馴染んでいます。
■ Q4. 学科は難しい?ついていけるか心配…
A. 暗記が多いが、努力すれば誰でもできる。
消防法・火災学・救急など専門分野は多いですが、
理解より“覚える量”がカギ。
コツは、
● 夜の自習で毎日少しずつ復習
● 単語カード化
● 友人と問題出し合う
これだけで合格ラインには乗ります。
■ Q5. 辞めたくなるほどキツいって聞くけど本当?
A. 本当。ただし一時的。
消防学校は
「人生で一番キツかった」と言う人が多いですが、
それ以上に “人生で一番成長した期間” でもあります。
1〜2週間で慣れ、
1ヶ月後には「意外とやれる」と感じるようになります。
■ Q6. 土日は帰れる?自由時間はある?
A. 帰れる学校が多いが、自由時間は少なめ。
帰宅できても、
● 洗濯
● アイロン
● 予習復習
● 身の回りの整頓
で終わることがほとんど。
でも「家に帰れる」というだけで
メンタルの支えになります。
■ Q7. 友達・同期とうまくやれるか不安…
A. 心配しなくて大丈夫。自然と仲良くなる。
苦楽を共にするため、
自然と距離が縮まります。
むしろ、
消防学校の同期は数十年続く“一生の仲間”になることが多い。
■ Q8. 教官は怖い?距離を縮められる?
A. 訓練中は厳しいが、本当は優しい人が多い。
教官は“現場で生きてきた職人”。
厳しさは後輩を守るための本能。
訓練以外では
普通に笑い、普通に話せる人ばかりです。
■ Q9. 挫折しそうな時、どう乗り越えればいい?
A. “同期”と“少しの成長”が支えになる。
毎日キツいですが、
● 5秒早く走れた
● 整列がそろった
● 放水姿勢が形になった
小さな成長が大きな自信に変わります。
■ Q10. 消防学校を卒業すれば安心?
A. 卒業はゴールではなく、完全に“スタート”。
消防学校は基礎作り。
本当の消防は、現場に出てから始まります。
ここを理解しておくと、
卒業後のギャップが少なくなる。
■ まとめ:不安はみんな同じ。でも必ず乗り越えられる。
消防学校に入る前の不安は、
あなた一人のものではなく、
歴代の消防士が全員経験してきた“通過点”。
- 体力
- 学科
- 寮生活
- 規律
- 人間関係
どれも“慣れる力”で乗り越えられるものばかり。
消防学校は厳しい場所ですが、
あなたを消防士として大きく成長させてくれます。
安心して、一歩踏み出してください。

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