福岡は災害が少ないイメージがありますが、
実は 冬は停電リスクが高まる季節 でもあります。
「雪が少ないのに、なぜ停電?」
そう思う方も多いはず。
ここでは、福岡県で冬に起こりやすい“停電の原因”と、
家庭で今すぐできる備えを分かりやすくまとめます。
■ 1. 冬の停電は“風”が最大の原因
福岡は冬になると季節風が強まり、
特に北九州〜宗像〜福津〜東区の海沿いは、
- 風速10〜20m
- 台風並みの横風
- 突発的な瞬間最大風速
が発生することが多い地域。
この強風で、
- 電線が揺れる
- 樹木が倒れる
- 送電設備に雪・氷が付着
など、小さなトラブルが重なることで停電につながる。
■ 2. 近年増加している“老朽化トラブル”
九州電力は更新を進めているものの、
都市周辺の古い住宅地では、
50年以上経過した電柱や電線がまだ多く残っています。
冬は気温差が激しく、金属が縮むため、
古い設備ほど停電リスクが高くなるのが特徴。
■ 3. 福岡都市部は“落雷停電”が多い
冬は落雷が少ないと思われがちですが、
福岡では“冬の雷(冬季雷)”が毎年発生。
特徴は、
- 威力が夏雷より強い
- 一発で設備に大きなダメージ
- 冷たい空気×海風で発生しやすい
特に博多湾沿いや、北九州市小倉北区〜若松区で多い。
■ 4. 積雪が少ないのに“凍結停電”が起きる理由
福岡は雪が少ない県ですが、
「道路は濡れてるだけ」でも、
電線には 氷が付着 してしまうことがあります。
- 電線が重みでたわむ
- 電線同士が接触
- 送電設備に氷が付いて誤作動
これが早朝の停電につながることも。
■ 5. 冬の停電が長引きやすい地域(福岡)
以下は復旧が遅れやすい“冬の弱点エリア”:
● 海沿い
- 福津・宗像
- 新宮・志賀島
- 北九州(若松・八幡西の海沿い)
● 山間部
- 篠栗
- 早良(椎原・脇山)
- 太宰府(宝満山周辺)
● 峠道
- 三瀬峠
- 犬鳴峠
ここは冬の風が強いため、設備復旧が難航しやすい。
■ 6. 停電時に最も困るのは“暖房”
福岡の一般家庭の暖房は、
- エアコン
- 電気ストーブ
- こたつ
など 電気依存度が高い のが特徴。
停電すると、
- 暖房ゼロ
- 携帯充電不可
- 料理できない
- トイレ(ウォシュレット)が使えない
という“都市型の弱点”が一気に露出する。
■ 7. 冬の停電に備えるための家庭防災
● ① ランタン(LEDランタン)
懐中電灯より部屋全体を照らせる。
● ② モバイルバッテリー
10,000〜20,000mAhを最低1つ。
● ③ カセットコンロ
調理・暖を取る・湯沸かしに超有効。
● ④ 使い捨てカイロ
停電時の“最後の暖房”。
● ⑤ 車のガソリンは半分以上
スマホ充電&暖房で使える(※換気必須)。
● ⑥ 水の備蓄(最低3日分)
停電で断水するケースも増えている。
■ まとめ
福岡の冬は雪が少ない分、
風・雷・凍結 による「都市型停電」が起こりやすい地域。
特に:
- 海沿いは風で停電
- 山間部は凍結で停電
- 都市部は雷で停電
という“地域別リスク”もはっきりしている。
冬を安心して過ごすためには、
都市型停電を想定した 冬の防災セット を準備しておくことが重要。
家族の安全・暖房・通信確保のため、
早めの備えをおすすめします。

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