【防災士が解説】11月は“水道凍結対策”の準備月寒波が来る前に必ずやっておくべき家庭のチェックポイント

11月はまだ本格的な寒さではありませんが、
“水道凍結”のトラブルはこの時期からすでに始まっています。

特に、急に寒さが強まる年は
「11月下旬から凍結による断水」
「給湯器の故障」
「破裂で水浸し」
といった被害が一気に増えるため、早めの備えが重要です。


■ ① 水道が凍結すると何が起きる?

水道が凍ると、家庭への影響は大きくなります。

  • 水が出なくなる(=生活が止まる)
  • トイレが使えない
  • 給湯器が動かなくなる
  • 配管が破裂して大きな修理費がかかる
  • 氷が解けた瞬間、室内が水浸しになる

特に 給湯器の凍結は冬の定番トラブル で、復旧には数万円かかることも珍しくありません。


■ ② 11月にやるべき“凍結予防チェック”

冬本番前に整えておくことで、12月〜2月のリスクが激減します。

✔ ① 給湯器まわりの点検

  • 配管の保温材が破れていないか
  • ガス給湯器の電源プラグは抜いていないか
  • 風が直接当たる位置になっていないか

✔ ② 屋外の蛇口にカバーを

100円ショップの保温カバーで十分効果があります。
新聞紙+ビニール袋でも代用可能。

✔ ③ お風呂の配管は“残り湯を少し残す”

追い焚き配管凍結を防げます。

✔ ④ “夜中の冷え込み”に気をつける

11月後半は夜だけ-1〜3℃になる日が増えるため危険。


■ ③ 凍結のおそれがある夜はどうする?

完全に凍る前に、家庭でできる対策はこちら。

✔ 蛇口を「ポタポタ」出しておく

水が動いていれば凍る確率は激減します。
水道代は数円〜数十円ほど。

✔ 給湯器の電源は切らない

コンセントを抜くと、凍結防止ヒーターが動かず故障リスクが上がります。

✔ 暖房は“弱め”でもつけておく

室内の温度が上がれば配管温度も下がりにくくなります。


■ ④ 凍結してしまった場合の対処法

❌ 絶対にやってはいけない

「熱湯をかける」
→ 配管が一気に膨張し破裂します。

✔ 正しい方法

  • ぬるま湯(40℃前後)をタオル越しに当てる
  • ドライヤーの弱風でゆっくり温める
  • 屋外なら日の当たる時間まで待つ
  • 室内の蛇口を開け、圧を逃がす

復旧しない場合は業者へ連絡を。


■ ⑤ 防災としての“水道凍結対策”の重要性

水が出ない=災害と同じです。

  • 飲み水が確保できない
  • 調理できない
  • トイレが使えない
  • 手を洗えず感染症リスクが上がる

冬の水トラブルは、生活と衛生を直撃する“生活インフラ災害”です。


■ まとめ

11月の凍結対策は、家庭を守る“冬の初期防災”。
今日できることを整理すると…

  • 給湯器・配管の保温材をチェック
  • 屋外蛇口にカバー
  • 夜間の冷え込み日に水を少し流す
  • 給湯器の電源は抜かない
  • 凍結時は“ぬるま湯+タオル”でゆっくり解凍

冬の水道トラブルは、11月の一手でほぼ防げます。

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