【防災士が解説】豪雨発生直後にやるべき“初動対応5つ”

土砂災害・浸水から命を守る3分行動

線状降水帯・ゲリラ豪雨が増える現代では、
「豪雨が始まった瞬間の行動」 がその後の安全性を大きく左右します。
元消防職員・防災士として、実際の災害派遣や現場経験から、
豪雨初動で絶対に外せない5つの行動をまとめました。


■ 1. 【危険レベルの確認】“今どの段階か”を把握する

豪雨時は“情報を取りに行く姿勢”が命を守ります。

  • キキクル(大雨・土砂災害危険度)
  • まもるくん(地域の警戒情報)
  • 市町村の防災メール
  • 河川カメラ

⚠️ 危険レベル3→高齢者等避難
⚠️ 危険レベル4→避難指示
⚠️ 危険レベル5→命を守る最善の行動

まずは「自宅がどのレベルか」を確認します。


■ 2. 【外に出ない】冠水道路は“5cmでも”危険

豪雨時は、外に出ること自体がハイリスクです。

  • 道路冠水はわずか 10cmで転倒リスク
  • 足元の側溝・蓋の流失で落下事故
  • 車は 30cmでハンドル操作不能

「少し様子を見るために外へ」
この一歩が大きな事故につながります。


■ 3. 【家の弱点を即チェック】浸水は“低い所から”

豪雨初動で確認すべきは次の3点。

  • 雨樋・排水口の詰まり
  • 玄関の段差・側溝の流れ
  • ベランダ排水(マンションは重要)

浸水は 1ヶ所の詰まり から一気に流れ込みます。
短時間でできる範囲だけ対応し、危険を感じたらすぐ建物内に戻ります。


■ 4. 【避難判断の基準】迷ったら早い段階で動く

豪雨は“待つほど危険が増す災害”です。

  • 気象庁が「線状降水帯の恐れ」
  • キキクルが急上昇
  • 地域の川が濁り始める
  • 山鳴り・石が転がる音

これらが複数重なったら 即避難 が鉄則。

⚠️ 夜間豪雨は特に避難が遅れやすく危険。


■ 5. 【停電・断水への備え】初動でできる小さな対策

豪雨は風とセットで停電が発生しやすいです。

  • スマホをフル充電
  • 懐中電灯を手元に
  • お風呂の水を張る
  • モバイルバッテリーの残量確認

小さな行動ですが、被災後の行動力を大きく左右します。


■ 【まとめ】

豪雨は“初動の判断ミスが命に直結する災害”です。

  1. 危険レベルを最初に確認
  2. 冠水道路に絶対に近づかない
  3. 排水の弱点をチェック
  4. 避難判断は迷うほど危険
  5. 停電・断水に備える

この5つを守るだけで、豪雨の致死リスクは大幅に下げられます。

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