◆はじめに
公園は“広くて安全”と思われがちですが、
大地震では 遊具・木・照明塔・トイレ・フェンス が
重大な危険になります。
特に子どもがいる場合、
一瞬の判断で安全が大きく変わります。
元消防職員・防災士として、
公園にいる時の最も安全な行動をまとめました。
■① 揺れた瞬間は“遊具から離れる”が最優先
公園の遊具は揺れで倒れたり、ぶつかったりして危険。
◆最優先行動
- ブランコ・鉄棒・すべり台から離れる
- その場でしゃがむ
- 頭を腕で守る
- 揺れが止まるまで動かない
◆NG行動
- 遊具につかまる
- 急いで走る
- 子どもを抱えて走る
遊具が揺れると“鋼鉄の振り子”になる。
■② 木のそばは“枝折れ・倒木”が危険
大きな木がある公園は特に注意。
◆危険ポイント
- 枝が折れて落下
- 木自体が倒れる
- 鳥居型の遊具が倒れる
木の下は絶対に避ける。
■③ 照明塔・フェンス・看板も倒れる可能性
公園の構造物は地震で傾くことがある。
◆避けるべき場所
- 照明塔
- 防球ネットの支柱
- 古いフェンス
- 公園の出入口看板
揺れの最中だけでなく“余震”でも倒れる。
■④ 子どもと遊んでいる最中なら行動を変える
◆正しい行動
- 子どもを抱かず、後ろにかばってしゃがむ
- 手をつないで低姿勢
- 子どもが走り出さないよう声掛け
抱くとバランスを崩して転倒しやすい。
■⑤ 揺れが止まったら“広い中央部”へ移動
公園内でも比較的安全な場所はある。
◆安全な場所
- グラウンド中央
- 広い芝生エリア
- 建物・木・遊具から離れた場所
距離を取れる場所ほど安全性が高い。
■⑥ 公園にトイレ・休憩所がある場合
◆注意点
- ひさし落下
- タイル落下
- 屋根材落下
建物の近くには寄らない。
■⑦ 犬の散歩中に揺れた場合の行動
◆正しい動き
- リードを短く持つ
- 犬を抱かずに後ろに下げる
- 広い場所へ移動
- パニックで逃げださないよう静かに声掛け
犬も地震でパニックになる。
■⑧ 夜間の公園は“最大級に危険”
暗闇×遊具×木×照明塔の組み合わせは非常に危険。
◆対策
- スマホライトで足元を照らす
- 遊具の影に入らない
- ベンチ・石のオブジェに注意
- 靴をしっかり履く
夜の公園は転倒リスクが高い。
■⑨ 公園は“避難場所”にもなるが、まずは安全確認が必要
公園は避難所・一時集合場所に指定されていることが多いが、
すべての公園が安全とは限らない。
◆確認ポイント
- 倒れそうな木がないか
- 地割れ・液状化
- 落下物
- 他の避難者との距離
安全を確認してから滞在する。
◆まとめ:公園の地震は“遊具・木・照明塔”が3大リスク
- 揺れた瞬間は遊具から離れる
- その場でしゃがんで頭を守る
- 木の下に絶対行かない
- 照明塔・フェンスを避ける
- 子どもは抱かず後ろで守る
- 揺れ後は公園中央の広場へ
- 夜間はライトで足元確保
- 犬の散歩はリード短く
- 公園を避難場所に使う前に安全点検
公園は広くても“死角の多い場所”。
正しい行動を知っていれば、屋外でも確実に命を守れます。

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