冬は雪道・凍結路面で事故が急増します。
歩行者転倒、車のスリップ、自転車の追突など、
「普段どおりの動き」が通じなくなるのが冬の特徴。
ここでは、雪道で事故が増える理由と、今日からできる対策をまとめます。
■ 1. 路面が“見た目で危険を判断できない”
雪道で最も危険なのは「ブラックアイスバーン」。
一見、濡れているだけに見えて実は凍っている状態です。
【ブラックアイスバーンの特徴】
- 日陰・橋の上・トンネル出口に多い
- 車も人も止まれないレベルで滑る
- 夜間はほぼ見えない
冬の転倒・衝突事故の多くが、この見えない凍結が原因です。
■ 2. 歩行者の転倒が急増(救急搬送の上位)
雪道では転倒の可能性が“通常の5倍〜10倍”。
特に高齢者は骨折リスクが高まります。
【よく起きる転倒理由】
- 靴底が減っている
- 歩幅が大きい
- 手をポケットに入れている
- 日陰を歩いてしまう
冬の朝は特に危険度が高い時間帯です。
■ 3. 車の制動距離が“乾燥路の10倍以上”
車は雪道だと驚くほど止まれません。
■ 時速40kmの場合
- 乾燥路 → 約17m
- 圧雪路 → 約40m
- アイスバーン → 60m以上
前の車がブレーキを踏んでも、
後続車は“全く止まれない”という事故が多発します。
■ 4. 自転車は“ほぼ走行不能レベル”に危険
雪道×自転車は想像以上にリスクが高いです。
【転倒しやすい理由】
- 細いタイヤが雪に埋もれる
- 段差でハンドルを取られる
- 凍結路でブレーキが効かない
- サドル・ペダルが濡れて滑る
冬は自転車通勤・通学を控えるのが最善です。
■ 5. 雪道事故を防ぐための“歩き方”
今日から実践できるポイント。
- 歩幅は小さくペンギン歩き
- 体重を足裏全体に乗せる
- ポケットに手を入れない(転倒時に危険)
- 靴底の溝を毎年チェック
- 日向を選んで歩く
特に通勤・通学時間帯は細心の注意を。
■ 6. 車の事故を防ぐ“冬の運転テク”
- 早めの冬タイヤ交換(基準は気温7℃以下)
- 車間距離を通常の3倍以上
- 急ブレーキ・急ハンドル禁止
- 橋の上・日陰・カーブは最徐行
- フロントガラスの曇り対策を徹底
冬は「急」のつく運転がすべて事故につながります。
■ 7. 自転車の安全対策
- 雪道は可能な限り歩行に切り替える
- スパイクタイヤの検討(地域による)
- 荷物を軽くする
- 夜はライト必須
- ブレーキの効きが悪くなることを前提に走る
雪の日は“乗らない選択”が最強です。
■ 8. まとめ|雪道の事故は「冬の基本」を知れば防げる
冬の雪道は…
- 見えない凍結
- 止まれない車
- 転びやすい歩行者
- コントロールしづらい自転車
多くの危険が重なった“複合リスク”です。
今日の行動を少し変えるだけで、
冬の事故は大きく減らすことができます。
安全第一で、冬の外出を乗り切りましょう。

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