【防災士が解説】“防災ボランティアを始めるには?”未経験でも今日から始められるステップを徹底解説

災害時に「何か力になりたい」と感じても、
実際にどう行動すれば良いのか分からず、
一歩踏み出せない人が非常に多いです。

しかし、防災ボランティアは 特別な資格がなくても始められる活動
ここでは、未経験者でもスムーズに参加できる“現実的な始め方”をまとめます。

■STEP1:住んでいる地域の“災害ボランティアセンター(ボラセン)”を知る
災害時のボランティアは、すべて
社会福祉協議会(社協) を中心に運営されます。

平常時に
「〇〇市 社会福祉協議会 災害ボランティア」
で検索し、場所と連絡先を確認しておくことが第一歩。

■STEP2:平常時に“登録”しておく(大きなメリット)
各自治体の社協は、
・地域防災ボランティア
・要配慮者支援ボランティア
・福祉ボランティア
の登録制度を持っています。

登録しておくメリット
・災害時に案内が来る
・保険加入がスムーズ
・活動内容の説明を事前に受けられる
・訓練参加の案内が届く

備えておくだけで、災害時の混乱が激減します。

■STEP3:年に1回の“防災ボランティア研修”に参加する
多くの自治体が無料で開催しています。
内容は以下の通り:

・災害時のボランティアの役割
・危険作業の禁止事項
・避難所運営の補助
・物資仕分けの方法
・要配慮者支援
・簡易トイレの設置方法
・受付での安全確認手順

未経験の不安が一気に解消されます。

■STEP4:ボランティア保険に加入する
災害ボランティアは基本「無償」ですが、
ケガ・事故に備えるために “ボランティア保険” への加入が必須。

特徴
・年間350〜500円
・全国どこでも補償
・社協で簡単に加入可能

費用負担が少なく、安心して活動できます。

■STEP5:必要最低限の装備を準備する
ボランティアの基本装備
・ヘルメット
・手袋(すべり止め付)
・長靴・安全靴
・マスク
・飲み物
・タオル
・作業用防水バッグ
・雨具
・健康保険証

“自分の安全が守れないと人は助けられない”が鉄則。

■STEP6:得意分野があれば登録しておく
例:
・子ども支援
・高齢者介助
・英語・中国語・ベトナム語
・医療・看護
・福祉
・清掃
・ドローン
・情報支援(SNS発信)
・ペット支援

専門性は被災地で非常に重宝されます。

■STEP7:災害発生後は“必ずボラセンを通して参加”
これが絶対ルールです。

理由
・危険作業の防止
・受入側の把握
・保険対象にするため
・被災地の混乱を避けるため

“勝手に被災地に行く”のは絶対NG。

■STEP8:活動内容の例を知っておく
災害ボランティアが行う活動は幅広い:

・家屋の泥出し
・家具の運び出し
・避難所の受付
・物資の仕分け
・炊き出し
・子どもの遊び場支援
・高齢者の見守り
・福祉避難所のサポート
・被災者の移動支援
・ペット同行避難の補助

体力に合わせて選ぶことができます。

■STEP9:“無理をしない”が長続きのコツ
・1日1〜2時間でもOK
・得意なことだけでもOK
・長期活動は休息を挟む
・心のケアが必要な場面も多い

継続するために、自分のペースを守ることが大切。

■STEP10:平常時の「地域の防災活動」に参加してみる
・自主防災組織
・避難所運営訓練
・防災講座
・地域清掃
・見守り活動

実は、これらすべてが“防災ボランティアの入口”。

■まとめ
防災ボランティアは、
誰でも今日から始められる社会貢献 です。

ポイントは以下の通り:

・まず社協のボラセンを知る
・平時に登録して保険加入
・研修を受けて基本知識を習得
・装備を準備
・災害時は必ずボラセン経由で活動

無理なく、できる範囲で継続することが大切です。
誰かの“困った”を支える力が、あなたにも必ずあります。

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