ニュースでよく聞く「叙勲(じょくん)」。
これは、国が社会に大きく貢献した人へ授与する“名誉ある表彰制度”です。
消防・警察・自衛隊だけでなく、
自治体職員、教育、医療、企業経営、社会奉仕など、
さまざまな分野の人が対象になります。
ここでは、防災士の視点で
叙勲とは何か?どういう人が受けるのか?
わかりやすく解説します。
■ ① 叙勲とは?
叙勲とは、
国家が個人の功績・功労をたたえて授ける勲章のこと。
日本では天皇陛下が授与され、
春と秋の年2回、新聞に受章者名簿が掲載されます。
■ ② どんな人が叙勲を受けるのか?
受章者はさまざまですが、
共通しているのは“長年にわたる功績”。
例として…
● 公務員(消防・警察・行政)
● 教育者(小中高・大学)
● 医療関係者
● 福祉・社会奉仕活動者
● 企業経営者
● 地域づくりに大きく貢献した人
など、社会に貢献し続けた人が受章対象。
■ ③ 叙勲の種類(代表的なもの)
● ① 桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)
日本最高位の勲章。
国家レベルの大功績を残した人物に授与。
● ② 旭日章(きょくじつしょう)
公共・教育・産業・文化など社会の発展に寄与。
消防関係者も多く受章します。
● ③ 瑞宝章(ずいほうしょう)
長年の公務や専門職の功績を評価。
行政職員、教員、技術職などが対象。
■ ④ “春の叙勲”と“秋の叙勲”の違い
● 春の叙勲 … 総務省・国家公務員系が多い
● 秋の叙勲 … 文部科学省・教育・町内会・民間が多い
基本的には年2回の実施で、
どちらも国内外の功労者が対象になります。
■ ⑤ 消防関係者も多く受章する理由
消防職員・消防団員は、
長年にわたり地域の安全に貢献しているため、
秋の叙勲で多く名前が掲載されます。
● 火災防御
● 救助活動
● 防火指導
● 地域防災教育
「市民の命を守る」功績として高く評価されます。
■ ⑥ 叙勲のメリット(名誉以外にも)
叙勲は“名誉”が大きな目的ですが、その他にも…
● 履歴や経歴として価値が高い
● 地域での信頼が厚くなる
● 家族の名誉にもなる
特に地方では“人生の誇り”として扱われます。
■ ⑦ 叙勲までの流れ(ざっくり)
- 団体・自治体・省庁が候補者を推薦
- 内閣府で審査
- 閣議決定
- 官報・新聞掲載
- 勲章授与(親授式・伝達式)
個人が応募するのではなく、
周囲の推薦で決まるのが特徴です。
■ ⑧ 誰でも受章できるわけではない
注意するべき点として、
● 犯罪歴
● 懲戒処分歴
● 社会的トラブル
がある場合は対象外。
“長年まじめに社会貢献してきた人”ほど受章しやすい制度です。
■ まとめ
叙勲(じょくん)とは、
国家が社会に貢献した人へ授与する最高レベルの名誉 です。
- 天皇陛下から授けられる
- 春と秋の年2回
- 公務・教育・医療・地域貢献など幅広い対象
- 消防職員・消防団員も多く受章
- 人生の功績を讃える制度
社会を支えた人の努力を称える、
とても重みのある表彰制度です。

コメント