【防災士が解説】消防学校“入校前”にやっておくべきこと10選(知識編)── 学科・訓練・生活で差がつく「事前準備リスト」

消防学校は体力だけでなく、
学科の量・専門用語・規律・判断力 が非常に求められます。

入校前に“最低限の知識”を入れておくだけで、
・授業の理解が早くなる
・訓練中の指示がスムーズに聞ける
・同期の中で頭一つ抜ける
という大きなメリットがあります。

ここでは元消防職員・防災士として、
消防学校入校前にやっておくべき「知識の準備10選」をまとめます。


■ ① 消防の基本用語を覚えておく

消防学校は専門ワードだらけ。

覚えておくと楽になる例:
● 水利(消火栓・防火水槽)
● ノズル・スズラン管
● 送水・排水
● 立入検査
● 延焼・類焼
● 危険物
● C(炭素)・O(酸素)・熱の三要素

最低限の用語だけでも頭に入れておくと授業が理解しやすい。


■ ② 消防法の“目的”だけは覚えておく

全部覚える必要はありません。
まずは 「なぜ消防があるのか」 の目的だけ理解しておけばOK。

「火災を予防し、国民の生命・身体・財産を守るため」
という基本があると授業が入りやすい。


■ ③ 消火の三方法(冷却・窒息・除去)

これを理解しておくと、
● 放水訓練
● 延焼防止
● 消火活動

すべての基礎がわかりやすくなる。


■ ④ 火災の種類(普通火災・油火災・電気火災など)

油に水をかけてはいけない理由、
電気を止めてから消火する理由などが一瞬で理解できる。


■ ⑤ 救急の基礎(観察のポイント)

消防学校では救急学も必須。

覚えておくと楽になる知識:
● 意識レベル(JCS)
● 呼吸の有無
● 脈の確認
● 出血の種類

難しい知識は不要。
「人の状態を見るコツ」だけでOK。


■ ⑥ 地域の災害特性を調べておく

山が多い?
都市部?
工場地帯?
海の近く?
大雨が多い?

地域によって授業の“重点項目”が変わる。


■ ⑦ 救助の基礎(ロープの名称だけでもOK)

結び方までは覚えなくていい。
名前だけで十分。

● 本結び
● 八の字結び
● もやい結び

学校に入ってから必ず使う。


■ ⑧ 指示語(消防独特の言い回し)を知っておく

消防学校では
「了解!」「よし!」
などの短く強い返答が求められる。

一般会話とは違う“消防語”に少し慣れておく。


■ ⑨ 礼式(基本姿勢・敬礼・整列)

消防学校の初日から使う。
YouTubeで見ておくだけでも違う。


■ ⑩ 最低限の防災知識

防災士レベルでなくてもOK。
「一般市民に説明できる最低限」を知っておくと評価が高い。

● 地震時の初動
● 停電時の対策
● 避難の基本
● 風水害の警戒レベル

消防学校では「地域防災の理解」も求められる。


■ まとめ

消防学校は、入ってから全てを覚えるには負担が大きい世界。

入校前に

  1. 基本用語
  2. 消防法の目的
  3. 火災・消火の基礎
  4. 救急の基本
  5. 地域の災害特性
  6. ロープの名前
  7. 礼式
  8. 防災知識

これらを少しだけ頭に入れておくだけで、
授業の吸収力が“段違い”になります。

知識を持って入校することで、
同期より一歩リードしたスタートを切れます。

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