冬は、1年の中で最も“火の元の見落とし”が増える季節です。
寒さ・乾燥・暖房器具の使用増加が重なり、
ちょっとした油断が重大火災につながります。
ここでは、冬こそ徹底したい
“火の元チェック”の習慣を分かりやすくまとめます。
■ 1. 冬に火の元の見落としが増える理由
●(1)暖房器具の使用が増える
ストーブ・ヒーター・こたつ・電気毛布など、
冬は火災につながる家電が一気に増えます。
●(2)乾燥で“火が広がりやすい”季節
湿度が30%以下になると、
紙・布・カーテンが一瞬で燃え広がる状態に。
●(3)年末の多忙で注意力が落ちる
冬はイベント・行事・仕事の疲れで、
普段より判断力が低下します。
●(4)暖房器具の“つけっぱなし”が増える
寒さで消し忘れが起こりやすく、
火災リスクが急上昇。
■ 2. 冬に絶対やるべき火の元チェック(場面別)
●(1)外出前のチェック
- ストーブ OFF
- 電気毛布 OFF
- 加湿器・空気清浄機 OFF
- コンロの火が完全に消えている
- アイロン・こたつの電源プラグ確認
- ロウソク消えているか
- 窓の近くに可燃物がないか
5秒でできる習慣が、家を守ります。
●(2)就寝前のチェック
- ストーブ OFF
- ヒーター OFF
- こたつ OFF
- 電気ストーブ OFF
- 電気毛布は必ずOFF
- 洗濯物をストーブの近くに干していない
- キッチン周りの火気なし
特に寝る前のストーブ消し忘れは非常に危険。
●(3)帰宅直後のチェック
冬は外から帰ると“乾燥した空気のまま”室内に火気が残っていることも。
- 室内の暖房器具がつけっぱなしではないか
- 電気コードが熱くなっていないか
- ストーブ周りの物が落ちていないか
帰宅直後のチェックは火災予防の盲点です。
■ 3. 特に危険な冬の火災パターン
- 洗濯物をストーブで乾かして発火
- こたつコードの断線
- 電気ストーブの前に落ちた服が燃える
- ロウソクの消し忘れ
- 仏壇のロウソクが倒れる
- ペットがストーブを倒す
- 外出中の暖房つけっぱなし
冬は“ほとんどが防げる火災”ばかりです。
■ 4. 火の元チェックを習慣化するコツ
- ドアに「火の元チェック」メモを貼る
- 音声アラーム付きのコンロにする
- コンセントを減らす
- タップのホコリ除去
- 家族全員で声かけルール
- タイマー付き暖房器具を使う
人間の注意力は必ず落ちるため、
“仕組みで防ぐ”ことが重要です。
■ 5. 災害時の火災リスクはさらに高い
地震・停電・豪風災時は、以下のような要因で火災リスクが急上昇。
- 停電復旧時に暖房器具が自動ON
- ロウソク・カセットコンロの誤使用
- 暖房不足で可燃物を近づける
- 通電火災(ブレーカー戻す時の注意不足)
冬の災害は「火災の二次被害」が特に危険です。
■ まとめ:冬の火の元チェックは“家族全員の命を守る習慣”
冬の火災は、注意すればほぼ防げます。
覚えておきたいこと
- 外出前・就寝前・帰宅後の3回チェック
- 暖房器具は必ずOFF
- ストーブ1m以内に物を置かない
- こたつコードは要チェック
- 災害時は通電火災に特に注意
5秒の確認が、あなたと家族の命を守ります。
冬は「いつも以上の火の元チェック」を徹底してください。

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