【冬になると“鼻血”が増える理由|子ども・高齢者に多い季節性トラブルと防災目線の対策】

冬になると、
「子どもが鼻血を出した」
「朝起きたらティッシュが真っ赤」
という相談が一気に増えます。

実は、冬は 鼻血が最も出やすい季節
放置すると、脱水や感染リスクにつながることもあります。

ここでは、冬に鼻血が増える理由と、正しい対処・予防方法をまとめます。


■ 1. 冬に鼻血が増える原因

●(1)乾燥で粘膜がひび割れる

冬は湿度が30%以下になりやすく、
鼻の中の粘膜が“紙のように”乾いて裂けやすい。


●(2)暖房による乾燥

エアコン・ストーブで室内の湿度が急低下。
睡眠中に乾燥が進むため、朝の鼻血が多い。


●(3)鼻をこする・ほじる

乾燥した粘膜は少しの刺激で出血する。


●(4)風邪・アレルギー

炎症で血管が敏感になり、出血しやすい。


●(5)血管が寒暖差に弱くなる

外の冷気 → 室内の暖房 の温度差で血管が急変動し、破れやすくなる。


■ 2. 鼻血が出た時の正しい止め方

※ いまだに“間違った止血”が多い部分

❌ NG:鼻にティッシュを詰める

→ 余計に傷を広げ、悪化する。

❌ NG:上を向く

→ 血が喉に流れて危険(飲み込むと吐き気も)。


✔ 正しい止血方法(防災士推奨)

  1. 前かがみに座る
  2. 小鼻を10分しっかり押さえる(両側)
  3. 口でゆっくり呼吸
  4. 冷たいタオルで鼻の付け根を冷やす

10分で止まらなければ、さらに10分追加。


■ 3. 冬にやるべき鼻血予防

● 加湿(40〜60%)

加湿器がない家庭は、濡れタオルやコップの水を置くだけでもOK。

● ワセリン・保湿クリーム

鼻の中を薄く保護。子どもにも使いやすい。

● 就寝時のマスク

乾燥対策に非常に効果的。

● こまめな水分補給

冬は水を飲む量が減り、粘膜が乾燥しやすい。

● 暖房の強さを少し控える

湿度が下がりすぎると鼻血の原因に。


■ 4. 子ども・高齢者は特に注意

● 子ども

  • 粘膜が薄い
  • よく鼻をこする
  • 就寝中の乾燥に弱い

● 高齢者

  • 血管が弱くなる
  • 血液をサラサラにする薬で出血が止まりにくい

家族が冬に気をつけるべき防災ポイントでもある。


■ 5. 病院へ行くべき鼻血

  • 15〜20分以上止まらない
  • 毎日のように出る
  • 量が多く、めまいがする
  • ぶつけた後に鼻血が続く
  • 高齢者で強い出血

冬は「ただの鼻血」で済まない例も多い。


■ まとめ

冬は、乾燥・暖房・寒暖差で鼻血が出やすい季節。

しかし、
「加湿・保湿・正しい止血」
この3つで、ほとんどの鼻血を防ぐことができます。

家族の健康を守るためにも、
冬の鼻のケアは立派な“家庭の防災”です。

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