冬になると、頭痛・肩こり・めまいなどの体調不良を訴える人が急増します。
実はこれ、寒さだけでなく 気圧の乱高下 が大きく関係しています。
ここでは、冬に頭痛が起こりやすくなる理由と、今日からできる予防法をまとめます。
■ 1. 冬に頭痛が増える理由
●(1)気圧が急変する
冬は寒気と暖気がぶつかり、
低気圧→高気圧→低気圧 が短期間で入れ替わる。
気圧が下がると、
血管が広がり → 神経を刺激 → “片頭痛”が起きやすい。
●(2)寒さで筋肉が縮み“緊張型頭痛”が増える
肩や首まわりの筋肉が硬くなる
→ 血流が悪化
→ 頭痛・めまいにつながる。
●(3)暖房による乾燥
室内の湿度が30%以下になると、
脳の血管が反応してズキズキしやすい。
●(4)自律神経が乱れやすい
寒暖差 → 自律神経がオーバーワーク
→ 冬に体調を崩す人が多いのはこのため。
■ 2. 気圧頭痛のサイン
- こめかみがズキズキ
- 片側だけ強く痛む
- 吐き気
- 天気が悪くなる前に痛くなる
- 光や音に敏感になる
“天気痛”とも呼ばれ、冬に最も増える。
■ 3. 頭痛を予防する冬の生活術
●(1)首まわりを温める
ネックウォーマー・カイロで血流UP。
頭痛の予防には“首を温める”が最も効果的。
●(2)加湿(40〜60%)をキープ
暖房で乾燥すると頭痛が悪化。
加湿器がなければ、濡れタオルやコップの水でもOK。
●(3)こまめな水分補給
冬は喉が渇きにくく、隠れ脱水になりやすい。
血流をスムーズにするためにも、水は必須。
●(4)気圧アプリでチェック
気圧の変化を事前に知ることで、
痛みが来る前に対処できる。
■ 4. 頭痛が出たときの対処法
✔ 片頭痛(ズキズキタイプ)
- 明かりを弱くする
- 静かな場所で休む
- 冷やす(こめかみ)
- カフェイン少量が効く場合あり
✔ 緊張型頭痛(締め付けタイプ)
- 首・肩を温める
- ストレッチで血流改善
- 入浴が効果的
■ 5. 高齢者・子どもは特に注意
- 気圧変化に弱い
- 体温調整が苦手
- 頭痛を言葉で伝えにくい(子ども)
冬は“気象由来の健康トラブル”が増える季節。
家庭で観察とケアが必要。
■ まとめ
冬は、
気圧の急変 × 寒さ × 乾燥 × 血流低下
が重なり、頭痛が起きやすい環境になります。
しかし、
「首を温める・加湿・水分補給・気圧チェック」
この4つだけで頭痛は大幅に減らせます。
冬の頭痛は防災の一つ。
体調管理を整えて、冬を快適に過ごしましょう。

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