【防災士が解説】レンタル自転車×防災災害時の“最後の移動手段”として使える理由

街中で見かけるレンタル自転車(シェアサイクル)。
実は、災害時に“最も頼りになる移動手段のひとつ”であることをご存じですか?

徒歩より速く、車より身軽で、公共交通が止まっても使える。
ここでは、防災目線で見る「レンタル自転車の強み」と、
普段からできる備えを解説します。


■ 1. なぜ災害時にレンタル自転車が強いのか?

● ① 公共交通が止まっても使える

地震・豪雨・停電などで電車・バスが停止すると、
移動のボトルネックが一気に発生します。

その中で、自転車は“独立した移動手段”。
最初に復旧するのが“人力”です。


● ② 渋滞を避けて進める

災害時、道路は救急車・消防・自家用車で大渋滞。
しかし自転車は
横道・細道・裏道を通れるため圧倒的に速い。


● ③ ガソリン・充電が不要

停電やスタンド休業があっても問題なし。
燃料依存しないのは大きな強みです。


● ④ 駐輪スペースが確保しやすい

避難所・学校・公園などは車の駐車が困難。
自転車ならすぐに止められます。


● ⑤ 観光地も大都市も「自転車ステーション」が多い

全国でシェアサイクルは急増中。
特に福岡・東京・大阪・札幌・那覇などは便利。

災害時の“帰宅手段”として実際に使われた事例もあります。


■ 2. 普段からしておくべき“備え”5つ

● ① アプリをインストールしておく

災害時に登録しようとしても、通信障害でできないことがあります。
事前登録が最重要。


● ② よく使うエリアのステーション位置を把握

  • 自宅周辺
  • 職場・学校周辺
  • よく行く商業施設付近

「どこに借りれる場所があるか」を知っておくのは防災行動。


● ③ 夜用ライトの有無を確認

災害時は街灯が消えることもあります。
ライトが弱い車両もあるため、
スマホのライトや携帯ランタンを併用すると安全。


● ④ 雨具(ポンチョ)を防災バッグに

豪雨時に徒歩は危険ですが、自転車+雨具なら移動可能な場面が多い。


● ⑤ 防災ヘルメット or 折りたたみヘルメットをセット

頭部保護は必須。
特に地震後は瓦やガラスが落下する危険があります。


■ 3. レンタル自転車は“徒歩より4倍速い”

徒歩:時速 4〜5km
自転車:時速 15〜20km

災害時、移動速度の差は命の差につながることも。
避難判断が遅れた高齢者・子どもを迎えに行く時も、
自転車の存在は大きい。


■ 4. 災害時の注意点

  • 水深30cmを超える冠水道路は絶対に走らない
  • 橋の上・高架下は通行注意
  • 夜間は無灯火禁止(事故多発)
  • 強風の日は倒れる可能性が高い

「危険な場面では降りる」という判断も大切です。


■ 5. まとめ

レンタル自転車は、
普段は便利な移動手段ですが、
災害時には“命を運ぶツール”に変わります。

  • 公共交通が止まっても使える
  • 渋滞を避けて進める
  • ガソリン不要
  • 地域にステーション多数
  • 事前登録すればすぐ使える

普段からアプリを入れておくだけで、
あなたの防災力は1段階アップします。

「いざという時に確実に移動できる」
それが災害に強い人の共通点です。

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