【防災士が解説】11月は“朝の霜による事故”が急増滑りやすい路面・玄関でケガをしないための対策

11月に入り朝の冷え込みが強くなると、
道路・玄関・階段が“見えない霜”で滑りやすくなります。

実はこの霜による転倒・交通事故は、
毎年11月から急増し、冬災害と同じレベルで危険です。

ここでは、11月に必ず知っておきたい
“霜による事故防止”のポイントをまとめます。


■ ① 霜は“黒く光る薄い氷”で非常に見えにくい

霜と言うと白いイメージがありますが、
実際には 黒い氷(ブラックフロスト) が多く、
アスファルトの色に溶け込みます。

特に滑りやすい場所:

  • 玄関タイル
  • 屋外階段
  • 駐車場
  • 日陰の歩道
  • トンネル出口
  • 橋の上

転倒事故の多くがこの“黒い霜”です。


■ ② 車のスリップ事故が増える

11月の早朝は“冬用タイヤ未交換”の時期で、
一年で最もスリップ事故が起きやすいとされています。

  • 急ブレーキ → スリップ
  • カーブで横滑り
  • 停止線を超える
  • トンネル出口で氷に乗る

冬タイヤでなくても、11月の朝は慎重に運転を。


■ ③ 高齢者・子どもの転倒が危険

霜はほんの薄い氷でも大けがの原因になります。

  • 手首骨折
  • 股関節骨折
  • 頭部強打

「冬の転倒事故=命に関わる」ことを知っておいてください。


■ ④ 今日からできる霜対策

● 玄関マットや滑り止めシートを敷く

タイルは特に滑りやすいため必須。

● 外階段に砂または融雪剤

市販の“凍結防止剤”が便利。

● 車のフロントガラスは前日にカバー

朝の霜取り時間が大幅短縮。

● 靴底チェック

ツルツルの靴は転倒率が急増。


■ ⑤ 防災視点のポイント

冷え込みによる事故でケガをすると、
災害時の避難が困難になります。

  • 足を骨折すると避難不能
  • 手首骨折で荷物が持てない
  • 通院が必要になり冬に負担が増す

ケガ防止は“防災の一部”です。


■ まとめ

11月は、冬災害の入り口となる月。

特に注意すべきポイントは…

  • 見えない霜(ブラックフロスト)の転倒
  • 車のスリップ事故
  • 玄関・外階段の凍結
  • 子ども・高齢者のケガ
  • 冬タイヤ未交換による事故

11月の朝は、冬だと思って行動してください。
その意識が、ケガと事故を防ぐ最強の対策になります。

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