【防災士が解説】津波警報が出た“直後10分”で命を守る初動対応

(元消防職員・防災士)

津波は「警報の段階」で逃げ始めることが生死を分けます。
“様子を見る”は禁物です。揺れの大小に関係なく行動してください。


■ 1. とにかく一番高い場所へ向かう

地震の揺れを感じた直後・警報が出た直後、
一番大事なのは とにかく高い場所へ避難を開始すること

◎ 高台

◎ 頑丈な建物の3階以上

◎ 津波避難ビル

「どこへ行くか」を考える時間すらも命取りです。


■ 2. 家族とは“合流しない”

津波対応では家族が離れていても、合流しに行くのは絶対にNG。

◎ 迎えに行く時間が危険

◎ 寄り道は津波に巻き込まれる要因

◎ 合流は避難後に行う

避難優先が命を守ります。


■ 3. 車での避難は基本的にしない

津波は車の渋滞が最大の死因です。

◎ 道路が混む

◎ 水位上昇で車が浮く

◎ 扉が開かなくなる

徒歩が最速で最も安全です。


■ 4. 津波の高さを“数字で”把握する

津波は思った以上に速く・高い。

◎ 時速100km以上

◎ 50cmで大人が流される

◎ 1mで車が流される

◎ 3mで建物が破壊される

「見てから逃げる」は不可能。


■ 5. 避難方向は“海と逆方向”へ

当たり前に聞こえますが、実際にはパニックで間違える人が多い。

◎ 海から遠ざかる

◎ 川沿いを避ける

◎ 護岸・堤防には近づかない

川から逆流する“遡上津波”にも注意。


■ 6. 高齢者・子どもは“抱きかかえて”避難

津波の初動は非常に速い。

◎ ベビーカーは使わない

◎ 自転車も不向き

◎ 手を引くより抱える方が早い

1秒の遅れが致命傷になる災害です。


■ 7. 津波は第1波より“第2波・第3波”が大きい

避難を“解除されるまで”絶対に戻らない。

◎ 第1波は小さい場合がある

◎ 数十分後に巨大波

◎ 数時間後に再来することも

「一度下がったから大丈夫」は誤りです。


■ 8. まとめ

✔ 津波警報=即避難

✔ 家族とは合流せず全員で逃げる

✔ 車を使わない

✔ 高台・避難ビル・3階以上へ

✔ 第2波以降が大きいので戻らない

津波は“警報の瞬間に逃げた人”だけが助かっています。
たった10分の行動で、生死が100%変わる災害です。

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