【防災士が解説】11月は“車のバッテリー寿命”が一気に縮む月冬の突然トラブルを防ぐための防災チェック

11月になると朝晩の気温が急に下がり、
車のバッテリーに最も負担がかかる季節に突入します。

実は、車の“バッテリー上がり”が1年で最も多いのは 12月〜2月
その前の11月に点検しておくことで、冬の突然の故障をほぼ防げます。


■ ① バッテリーは“寒さに弱い”

気温が下がると、バッテリー内部の化学反応が弱まり、性能が急低下します。

特に危険なのが…

  • 朝の冷え込みが強い日
  • 夜間に冷えたまま駐車している場合
  • 古いバッテリーを使い続けている車

気温が10℃を下回ると、一気に動きが悪くなります。


■ ② 11月に必ず確認すべき項目

冬のトラブルを防ぐための“最低限のチェック”はこちら。

✔ バッテリーの交換から3年以上経っていないか

冬は古いバッテリーが一気に上がります。

✔ エンジンのかかりが悪くないか

いつもよりセルが重い場合は要注意。

✔ ライト・エアコンを使ったときに電圧が落ちないか

弱っているバッテリーは冬に確実に止まります。

✔ 週に1度は10分以上の走行を

短距離・短時間はバッテリーが充電されません。


■ ③ “冬の停電時”に車バッテリーが命綱になる

冬は家庭の停電が増えるため、車が 非常用電源 になることがあります。

車が動けば…

  • スマホ充電
  • 車内暖房
  • ラジオで情報収集
  • 明かりの確保
  • 避難場所として利用

が可能。

つまり、車が動かない=災害時に“命の選択肢”が減ることになります。


■ ④ 車内に冬用の“防災セット”を積んでおく

11月中に積み替えておくと、冬災害に強くなります。

  • 毛布
  • カイロ
  • 冬用手袋
  • 水とお菓子
  • 携帯トイレ
  • 解氷スプレー
  • スコップ
  • スノーブラシ
  • チェーン

雪で動けなくなる可能性がある地域は特に重要です。


■ ⑤ バッテリー上がりが起きたときのNG行動

❌ 何度もセルを回し続ける

バッテリーが完全に死にます。

❌ 無理に押しがけする(AT車は危険)

故障や事故の原因に。

✔ 正しい行動

  • ジャンプスターター(車載推奨)を使う
  • ロードサービスを呼ぶ
  • ケーブルを使う場合は正しい手順を守る

冬は事故件数が増えるため、安全最優先。


■ まとめ

11月は“車の冬支度”のスタートライン。
特にバッテリーは命に直結する備えです。

  • 寿命3年以上は交換を検討
  • エンジンのかかり具合を確認
  • 冬用の車内防災セットを積む
  • 車は停電時の“移動式避難所”になる

冬の突然の故障は、11月の点検でほぼ防げます。

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