11月は空気が一気に乾燥し、気温も下がり始める季節。
実はこの時期、乾燥肌や皮膚トラブルが災害弱者を生みやすい ことをご存じでしょうか?
皮膚の状態が悪いと、避難生活・寒さ対策・感染症対策が一気に難しくなります。
“健康=防災力”という視点で、11月から始めたいセルフケアをまとめます。
■ ① 乾燥は“免疫力低下”を招く
肌が乾燥すると、外部からのウイルス・細菌が侵入しやすくなり、
冬に増える感染症(インフル・ノロ・風邪)にかかりやすくなります。
● 手荒れ → 手洗いが痛くて不十分になる
● 肌のひび割れ → ちょっとした触れ合いで傷が増える
● 唇の乾燥 → 食事量が減り体力低下
健康が落ちると 災害への対応能力が下がる=防災リスクが上がる のです。
■ ② 避難生活では“乾燥肌が悪化しやすい”
避難所では…
- 暖房で乾燥
- 加湿器が不足
- 入浴回数が減る
- アルコール消毒の頻度が増える
これらが重なり、乾燥肌が悪化しやすくなります。
特に子ども・高齢者は皮膚が薄いのでダメージが大きくなります。
■ ③ 11月から始める“肌の防災ケア”
冬の災害に備えて、次の3点を必ず意識してください。
✔ ① ハンドクリームを“玄関・リビング・寝室”に置く
乾燥は気づいた瞬間にケアしないと進行が止まりません。
場所別に置くことで、自然とケアの頻度が上がります。
✔ ② 入浴後3分以内に保湿
冬場は乾燥が早く、入浴後5分で水分が20〜30%蒸発すると言われています。
→ 3分以内にクリーム or 乳液を。
✔ ③ 加湿器+湿度計をセットで使う
湿度40〜60%が理想値。
- 乾燥を防ぐ
- 風邪予防
- 火災リスク低減(静電気が減る)
肌にも防災にも効果あり。
■ ④ 災害備蓄にも“スキンケア用品”を入れておく
肌トラブルは長期避難で必ず問題になります。
非常用バッグに次を入れておきましょう。
- ハンドクリーム
- リップクリーム
- ワセリン(万能)
- 小分けの乳液
- 敏感肌用のウェットティッシュ
ワセリンは
「保湿・傷予防・擦れ防止・金属アレルギー緩和」
など用途が広く、防災用品として非常に優秀です。
■ ⑤ 乾燥肌は“睡眠の質”も下げる
かゆみで睡眠が浅くなると、疲れが抜けず、
災害時の判断力が落ちる=危険が増える、という流れになります。
11月から整えておけば、冬の体調維持に大きく差が出ます。
■ まとめ
11月は乾燥・寒さ・感染症が始まる“健康の分岐点”。
- 乾燥肌は免疫力低下につながる
- 避難所は乾燥しやすく肌トラブルが悪化する
- 家に保湿剤を複数配置
- 入浴後3分以内の保湿
- 非常用バッグにもスキンケア用品を入れる
肌を守ることは、家族の健康と防災力を守ることにつながります。

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