【防災士が解説】11月は“冬眠前の動物トラブル”に要注意野生動物との遭遇リスクが高まる理由と対策

11月は冬眠前の動物たちが「最後のエサ探し」を行う時期です。
そのため、例年この月は 熊・イノシシ・猿などの野生動物との遭遇リスクが急増 します。

特に近年は、人里への出没件数が増えており、
生活圏でのトラブルが“防災領域”として重要になってきています。


■ ① なぜ11月は動物が出没しやすいのか?

理由は明確で、冬眠前のエネルギー補給 がピークだからです。

・冬眠に備えて大量のエサを必要とする
・木の実や果実が減り始める
・人里の生ゴミのニオイが強くなる
・住宅街の柿の木・家庭菜園を狙う

食料を探して野生動物が行動範囲を広げるため、
11月は都市部でも遭遇することがあります。


■ ② 出会いやすい動物と特徴

地域によって異なりますが、11月は次の動物の行動が活発。

◎ 熊

食欲爆発期。果樹・生ゴミ・農作物が狙われる。

◎ イノシシ

冬眠しないため、11月から人里近くに定着しやすい。

◎ サル

民家の屋根・ベランダから侵入するケースも。

◎ ハクビシン・タヌキ

夜にゴミ置き場を荒らしやすい。


■ ③ 家庭で必ずやるべき“野生動物対策”

冬前にやっておくと被害が大幅に減ります。

✔ 生ゴミの保管方法を変える

・フタ付きバケツ
・屋外に放置しない
・ニオイが漏れない二重袋

✔ 家庭菜園の果実は早めに収穫

柿・みかん・サツマイモなどは特に狙われやすい。

✔ 夜間の外出はライト必携

暗い時間帯の遭遇を避けるため。

✔ 住宅周りの茂みを刈る

隠れ場所を減らすだけで来なくなる。


■ ④ 万が一出会ったときの行動

❌ 走って逃げる

追われやすく危険。

❌ 背中を向ける

襲撃を誘発しやすい。

✔ 正しい行動

・落ち着いてゆっくり後退
・目を離さず距離を取る
・大声で威嚇はしない(逆効果の動物も)
・子どもを抱き寄せて下がる

地域によって推奨行動が異なるため、自治体HPの指示も確認。


■ ⑤ 11月にやるべき地域防災としての動物対策

  • 自治体の「出没情報マップ」を登録
  • 子どもの通学路の危険ポイントを確認
  • 防犯灯のチェック(暗い場所を減らす)
  • 近所の人と情報共有
  • 学校・PTA・地域防災士との連携強化

動物トラブルは“地域全体で防ぐ防災”です。


■ まとめ

11月は野生動物の活動が年間で最も活発になる月。

  • 冬眠前のエサ探しで出没増
  • 熊・イノシシ・猿・ハクビシンに注意
  • 生ゴミ・家庭菜園・暗い場所が狙われる
  • 見つけたら背を向けずゆっくり後退
  • 地域の出没情報を常にチェック

冬前のこの時期の対策が、家族と地域の安全を守ります。

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