【防災士が解説】11月は“灯油シーズン開始”ストーブ火災を防ぐために必ず知っておきたいポイント5つ

11月は暖房器具の使用が本格的に始まる季節。
特に「灯油ストーブ」を使う家庭では、火災リスクが一気に高まります。

ここでは、毎年必ず起きている“ストーブ火災”を防ぐためのポイントをまとめます。


■ ① 給油は“完全消火後”が鉄則

もっとも多い事故が“点火したままの給油”。

灯油ストーブは炎が見えていても見えていなくても、
本体が高温の状態で給油すると引火します。

・完全に消す
・本体が冷めてから給油する

この2つは絶対に守りましょう。


■ ② 給油は屋内ではなく“屋外”が基本

屋内で給油すると…

✔ 床にこぼれる
✔ 灯油臭が残る
✔ 換気が不十分で引火リスクが上がる

などの危険があります。

少し手間でも、
屋外で給油 → キャップをしっかり閉める
これが安全の基本です。


■ ③ 給油ポンプはワンタッチ式が安全

昔ながらの“しゅぽしゅぽポンプ”はこぼれやすく事故が多い傾向。

最近のワンタッチ電動ポンプは…

✔ 灯油があふれにくい
✔ 自動停止機能付き
✔ 子どもが触っても安心

など、事故防止に役立ちます。

家庭のストーブが古いほど、給油ポンプだけでも最新型に変える価値があります。


■ ④ ストーブの周り1m以内には“何も置かない”

ストーブ火災の約4割が
“可燃物の近接”による延焼

特に危険なのは…

・洗濯物
・衣類
・カーテン
・布団
・紙袋
・段ボール

冬場は室内干しが増えるので、
“つい近くに置いてしまう”事故が増えます。


■ ⑤ 11月のうちに“防災チェック”を

冬本番になる前、11月中に次の確認をしておくと安全です。

  • 電池式ストーブは新品の電池に交換
  • 給油タンクのパッキン劣化チェック
  • ストーブの清掃
  • 一酸化炭素警報器の点検
  • 換気の確保

一酸化炭素中毒は冬に急増するため、
“締め切り+ストーブ”の組み合わせは必ず換気が必要です。


■ まとめ

11月は、冬の火災リスクが最も急増する“きっかけ”になる月。

  • 給油は必ず完全消火後
  • 給油は屋外で
  • ワンタッチポンプが安全
  • ストーブ周り1mは空ける
  • 一酸化炭素中毒の予防が最重要

家庭の冬支度は、火災対策のスタートでもあります。
安全な暖房シーズンを、正しい知識で迎えましょう。

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